融雪剤・凍結防止剤の使い方や撒くタイミング、解氷スプレーの作り方を解説
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凍結や雪が降った時などに活躍する融雪剤と凍結防止剤。
しかし、使い方・撒き方がわからない人や、価格の違いや撒くタイミングを知りたいという人もいるでしょう。
今回は、融雪剤・凍結防止剤の違いや選び方、撒き方などを解説。
他にもホームセンターで購入できる住宅用融雪剤・凍結防止剤や、車が錆びない方法、解氷スプレーの作り方なども紹介するので参考にしてみてください。
融雪剤と凍結防止剤の違いと効果
融雪剤と凍結防止剤は、寒冷地の冬に欠かせないアイテムです。
一見、よく似ている融雪剤と凍結防止剤ですが、使い方や効果、成分などに違いがあります。
融雪剤の成分は塩化カルシウム。
水と反応して熱を作り出すため、雪を溶かすのに効果的です。
凝固点を-50度まで下げてくれる効果が期待できます。
一方、凍結防止剤の成分は塩化ナトリウム。
-20度まで凝固点を下げて、凍結を防ぐ効果が期待できます。
このように融雪剤と凍結防止剤は違いがあるので、ホームセンターなどで購入する際には使い方に合うものを選びましょう。
融雪剤・凍結防止剤を選ぶときのポイント
それでは、住宅用の融雪剤・凍結防止剤はどのように選べばいいのでしょうか。
形状、価格、効果、使う場所などポイントごとに解説していきます。
固形か液体か形状で選ぶ
融雪剤・凍結防止剤は商品によって形状に違いがあり、固形タイプと液体タイプの2種類に分かれます。
固形タイプは価格が安いメリットがありますが、スコップなどを用いて撒くため作業は重労働です。
液体タイプは固形よりも価格が高くなるものの、ジョウロなどに移し替えて撒くだけなので、手軽に撒けることがメリット。
液体タイプはボトルが多いので、保管にも便利です。
効果や使用場所に合わせて成分を選ぶ
融雪剤・凍結防止剤は、塩タイプと無塩タイプの成分があります。
両者の成分や効果の違いを押さえて、合うものを選んでください。
塩タイプ
塩化カルシウムや塩化ナトリウムなど、成分名に塩化と付くものは塩タイプに分類されます。
塩タイプは凝固点の降下に高い効果をもたらすことがメリットです。
しかし、車や鉄が錆びたり、植物や植栽に悪影響をもたらしたりなどのデメリットも。
塩タイプは庭や車付近に撒くのは避けて、道路などの凍結・融雪用に使うことをおすすめします。
無塩タイプ
無塩タイプの融雪剤・凍結防止剤は、カルボン酸、尿素などの成分が主流です。
塩タイプとは違い、環境に優しく車が錆びないので、庭やアプローチ、駐車場のほか、金属製のものがある付近にも撒くことができます。
人体への影響がないこともメリットで、子供やペットがいる家庭にもおすすめ。
ただし、塩タイプよりも凍結・融雪効果は低いでしょう。
持続性があれば撒く作業が楽
仕事や家事などで忙しい人は、持続性のある融雪剤・凍結防止剤を選ぶのがおすすめです。
効果が長続きする住宅用融雪剤・凍結防止剤なら、撒く回数が少なくなって作業負担の軽減に繋がります。
持続性を重視して選びたい人は、もっとも持続性の高い塩化ナトリウムの成分を使った融雪剤・凍結防止剤を選べば、作業が一段と楽になるでしょう。
寒さが厳しい場合は即効性に注目
寒さが一層厳しい地域では、即効性のある融雪剤・凍結防止剤に注目したいところ。
そこでおすすめなのが、主成分に塩化マグネシウムや塩化カルシウムを使った住宅用融雪剤・凍結防止剤です。
この2つの成分は水にすばやく溶けて熱を発生させるため、気温が低い場所でも効果が期待できます。
道路の雪をすばやく溶かしたい人におすすめです。
人体への影響も確認
融雪剤・凍結防止剤は手作業で撒くことから、誤って肌に付着してしまうケースもあるでしょう。
手荒れや痛み、かぶれなど、人体への影響が気になる人は、無塩タイプの融雪剤・凍結防止剤を選んでください。
住宅用融雪剤・凍結防止剤を購入する時は、念のため肌に触れてしまった場合の対処方法・注意点などもチェックしておきましょう。
凍結防止剤・融雪剤を撒くタイミング
住宅用融雪剤・凍結防止剤を効果的に使うには、撒くタイミングが大切です。
凍結防止剤は雪が降り積もる前のタイミングで撒くのが基本。
すでに雪が積もっている場合は、可能な範囲で雪かきをしてから撒きましょう。
融雪剤を撒くのは雪が降り積もった後が適切なタイミングです。
タイミング良く散布して、融雪剤・凍結防止剤の効果アップに繋げてください。
融雪剤と凍結防止剤の使い方・撒き方
続いて、住宅用融雪剤と凍結防止剤の使い方・撒き方を解説します。
使い方・撒き方でもっとも大切なポイントは、適切な量を守り、手袋をし直接触れないようにすることです。
商品によって量は異なりますが、使い方は1平方メートル辺りに50g~100g程度の量を撒きます。
車などが錆びないように、撒き過ぎには注意してください。
雪が積もっている場合は100g~150g程度の量を撒くようにしましょう。
車が錆びないようにするには? 使用時の注意点
車が錆びないようにするためには、無塩タイプを選ぶのがおすすめです。
とはいえ、凍結・融雪効果の高い塩タイプを使いたい人や、道に融雪剤・凍結防止剤が撒かれているケースもあるでしょう。
この場合、車に触れないように使い方・撒き方に注意するか、車が錆びないようにすぐ洗い流すことが大切です。
車で帰宅後、塩分をしっかり洗い流して、錆びない対策を心がけてください。
融雪剤・凍結防止剤おすすめ8選
ここからは、ホームセンターなどで購入できるおすすめの融雪剤・凍結防止剤を紹介します。
使い方、撒き方、価格などの違いを要チェックです。
古河薬品工業 (KYK) 住宅用凍結防止剤 凍ランブルー 41-002
人や動物、植物にもやさしいグリセリンとエタノールの凍結防止剤
ホームセンターなどでも購入できる凍結防止剤です。
成分はグリセリンとエタノールのため、人体や植物への影響がなく、車が錆びない凍結防止剤を探している人にもおすすめです。
使い方、撒き方は、車や玄関ドア、庭、駐車場などで希釈して撒くようにしましょう。
- 外形寸法 幅9.4cm 奥行9.4cm 高さ26cm
- 容量 1L
- 成分 グリセリン、エタノール
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古河薬品工業 (KYK) 解氷 スーパーウォッシャー液 -60°C 19-028
手頃な価格も魅力。車の洗浄液としても使える防錆剤入り凍結防止剤
車のウォッシャー液や凍結防止剤といった使い方ができる商品です。
鉄や車が錆びないように防錆剤が含まれているので安心。
洗浄力もあることから車の窓の油汚れをスッキリ落とします。
価格が安く長期保存にも便利な凍結防止剤です。
- 容量 2L
- 成分 メタノール、陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、キレート剤、防錆剤
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みやちゅう 凍結防止剤 2000g 保管に便利なペットボトルタイプ 5383685
即効性のある塩化カルシウム入り。保管しやすいペットボトル式融雪剤
主成分が塩化カルシウムの融雪剤・凍結防止剤は即効性があり、ペットボトル式で保存にも便利なおすすめアイテムです。
口コミでは「降った直後の柔らかい雪に有効」とのこと。
降雪後のタイミングで撒くのがおすすめの撒き方です。
- 容量 2kg
- 成分 塩化カルシウム
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長良化学 (nagarakagaku) まくだけで雪や氷をとかす融雪剤 雪とけっ子 5Kg
リーズナブルな価格で購入できる固形の塩化カルシウム融雪剤
固形タイプの塩化カルシウム融雪剤は、価格が安くコスパも良い魅力的なアイテム。
適切な使い方、撒き方は、道路が凍結したり雪が積もったりした場所へ、1平方メートル辺り0.5kg~1kg程度撒くようにします。
ホームセンターにない場合は、ネットでの購入がおすすめです。
- 外形寸法 幅31cm 奥行36cm 高さ6cm
- 容量 5kg
- 成分 塩化カルシウム(弱アルカリ性)
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高森コーキ (Takamori Kohki) 凍結防止 融雪剤 エコワンダーEX 10kg ECO-10
塩化カルシウムと塩化ナトリウム入り。即効性と持続性に優れた融雪剤
塩化カルシウムと塩化ナトリウムを使用した住宅用融雪剤・凍結防止剤は、即効性と持続性に高い効果が期待できるため、楽に雪かき作業をしたい人におすすめ。
塩化イオンを吸着するヒトデ抽出成分も配合していて、環境に優しい点も魅力的なポイントです。
- 容量 10kg
- 成分 塩化カルシウム、塩化ナトリウム、ヒトデ抽出成分
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amazonで見る3,980円
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あかぎ園芸 塩化カルシウム 25kg
25kgの大容量。熱を発生させて雪を溶かす塩化カルシウムの凍結防止剤
寒さが厳しい地域に住んでいる人は、お得な価格で購入できる大容量の住宅用融雪剤・凍結防止剤がおすすめです。
主成分の塩化カルシウムは、撒くだけで熱を発生させて雪を溶かし、効果の長続きが期待できます。
素手で直接触ると、手に炎症を起こす場合があるので直接触らないよう、軍手等を装着してください。
- 容量 25kg
- 成分 塩化カルシウム
コンパル (Compal) 融雪くん 2kg
車や鉄が錆びない成分配合&-15度以上の環境に適した融雪剤
無塩の尿素や金属防止剤を配合した住宅用融雪剤・凍結防止剤です。
車や鉄が錆びないので、駐車場や道路にも安心して撒くことができます。
ただし、-15度以下の環境では使用できないので、寒い地域の人は注意しましょう。
通販はもちろん、ホームセンターでも取り扱いがある商品です。
- 容量 2kg
- 成分 尿素、金属防錆剤
昭和貿易 (Showa Boeki) 凍結防止剤 アイスキラー
再凍結防止効果も! 即効性あり&車が錆びない天然大理石の融雪剤
天然大理石から生まれた融雪剤・凍結防止剤は、車が錆びないタイプを探している人にぴったり。
即効性があり、約20時間もの再凍結防止効果が期待できます。
豪雪地帯に住んでいる人の口コミでは、撒いた瞬間から雪が溶けるという期待以上の効果が得られたそうです。
- 容量 4kg
- 成分 天然大理石加工品
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フロントガラスの凍結を溶かす解氷スプレーの作り方
最後に、便利に使える解氷スプレーの作り方を紹介します。
必要なものは、エタノール、スプレーボトルだけ。
作り方の手順は、エタノールをスプレーボトルに入れたら完成です。
完成した解氷スプレーは、凍結したフロントガラスに吹き付けると、すぐに解氷できます。
このように、解氷スプレーの作り方は簡単なので、ぜひ作り方を参考にしてみてください。
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各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。
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まとめ
今回は融雪剤・凍結防止剤の違いや選び方、車が錆びない方法、解氷スプレーの作り方などを解説しました。
寒冷地では生活の負担を軽減するためにも、融雪剤・凍結防止剤は冬に欠かせないアイテムです。
ホームセンターやネットで購入する際は、上記で紹介したおすすめの融雪剤・凍結防止剤のほか、使い方や撒き方などを参考にして冬を乗り切りましょう。