米の虫除けは家にあるものでできる? 唐辛子や米びつで効果的な防虫対策を

米びつに入った米の写真
出典:Photo AC/

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口にする機会の多い米ですが、袋のまま保存して虫が発生したことがある人も多いのでは。
この記事では、米びつに虫が発生する原因や、虫除け効果のある米の保存方法について解説。
唐辛子やローリエ、にんにくなど、家にあるものを使ってできる防虫対策を紹介します。
家にあるもので手軽に防虫対策したい人は、ぜひ参考にしてください。

目次

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米びつに虫が発生する原因は?

まずは米びつに虫が発生する原因について解説。
米びつにコクゾウムシなどの害虫が発生する理由はさまざまなので、どんなことが原因となるのかをチェックしておきましょう。

米の製造過程で混じってしまった

米は屋外で栽培されるため、製造過程で虫が混入してしまうこともあります。
多くの場合、虫などの異物は精米時に取り除かれるものの、虫の卵が産みつけられた米を100%取り除くことは困難。
未開封で米袋のまま保存した場合でも、中で産みつけられた卵が孵化することもあるため注意が必要です。
特に気温20°C以上だと1ヶ月ほどで孵化してしまうため、米は1ヶ月程度で食べ切れる量を購入しましょう。

米袋の通気穴から入ってしまった

米袋には通気のための小さな穴が空いています。
コクゾウムシなどの害虫は嗅覚が優れているため、米の匂いを識別することが可能。
そのため買ってきた米を袋のまま保存していると、通気穴から漏れる米の匂いにつられた虫が侵入してしまうこともあります。
中には米袋を食い破って侵入する虫もいるので、未開封の袋のまま保存していても虫が入る可能性があることを頭に入れておきましょう。

米びつに糠が溜まっている

米びつの底に糠が溜まっていることも虫が発生する原因の1つ。
米を入れ替える際、毎回米びつを洗わずに使っていると、米びつの底に糠が溜まってきます。
ヒラタコクヌストモドキなど、糠を好む虫にとって掃除されていない米びつは最高の餌場です。
少し面倒でも米びつは毎回洗い、しっかりと乾燥させてから使用しましょう。

米に発生する主な虫の特徴

ここで米に発生する主な虫の種類や特徴をチェック。
米にわく代表的な虫である「コクゾウムシ」、「ノシメマダラメイガ」についてそれぞれ解説します。

コクゾウムシ

コクゾウムシは3mm程度の小さな虫で、カブトムシに似た見た目が特徴。
別名米くい虫とも呼ばれ、米にわく虫の中でも特に多い害虫です。
米粒に穴を空けて産みつけられた卵は米を食べながら成長し、孵化して虫の発生につながります。
気がついたときには大繁殖してしまっていることもあるので、コクゾウムシを見つけたら放置せずに退治しましょう。

ノシメマダラメイガ

ノシメマダラメイガも米にわく代表的な虫の一種。
幼虫は色が白っぽく細長い形をしているため、一見米と見分けがつかないこともあります。
米を外側から食べ、白い糸で繭を作ってさなぎになるのが特徴。
卵のサイズが0.5mm程度と小さく、米と区別がつきにくいことも厄介なポイントです。

虫が発生してしまった米は食べられる?

米に虫が発生してしまっても、きちんと取り除けば食べることは可能です。
虫を取り除くのに役立つのが新聞紙。
新聞紙がない場合は清潔なビニールシートなど、家にあるもので代用しましょう。
やり方は天気の良い日に新聞紙を敷き、その上に重ならないよう米を広げるだけ。
コクゾウムシなどの害虫は暗く湿った環境を好むため、新聞紙の上で天日干しすることで取り除けます。

米は移さず米袋のまま保存は出来る?

米を買ってきた際、米袋のまま保存するという人も多いでしょう。
実は、米を米袋のまま保存するのはNG。
米袋は密封されていないため、袋のまま保存すると米が空気に触れて酸化してしまいます。
また、通気穴などからの虫の侵入を防ぐためにも、米を袋のまま保存するのは避けた方が良いでしょう。
米を最後まで美味しく食べるためには、早い段階で米びつなどの容器に移し替えるのがおすすめです。

虫除け効果のある米の保存方法

ここからは虫除け効果のある米の保存方法を紹介。
今まで米を米袋のまま保存していた人は、ぜひチェックしてください。

米びつに虫除けグッズを入れる

米は米袋のまま保存せず、米びつなどに移して保存することが大前提。
米びつに虫除けグッズを入れておくことで、コクゾウムシなどの害虫の発生を抑制できます。
市販の虫除けグッズを米びつに入れるだけと、簡単にできる防虫対策です。

桐材の米びつで保存

米びつにもさまざまな素材のものがありますが、虫の発生を抑えたいなら防虫効果のある桐材の米びつもおすすめです。
桐材にはタンニンという虫が嫌う成分が含まれいるため、桐の米びつで米を保存することで防虫効果が期待できます。

密封できる容器に入れる

虫は米袋の通気穴などから侵入することもあるため、虫が入る隙間をなくしてしまうのも効果的な防虫対策の1つ。
米を買ってきたら米袋のまま保存せず、密封できる容器に入れましょう。
密封できる容器に入れることで、虫が入る隙間がなくなり米が空気に触れにくくなります。
米を袋のまま保存している人は、密封できる容器を購入するのがおすすめです。

冷蔵庫の中で保存

冷蔵庫で保存すれば、防虫対策になり米の鮮度もキープ。
多くの害虫は温度が低い環境では活動できないため、冷蔵庫に入れておけば産みつけられた卵が孵化するのも防止できます。
また、低い温度で保存することで米の酸化も防げるので、美味しい状態を保てるのもメリット。
特に気温の高い夏場は、米を冷蔵庫で保存しておくと安心できるでしょう。

ペットボトルに入れて保存

ペットボトルに入れて米を保存するのもおすすめの虫除け対策。
密閉できるため虫除けにもなり、米が酸化するのを防止できるというメリットもあります。
米を移し替える際はじょうごを使えば、こぼすことなくスムーズに入れられます。
場所を取らずに保管できるので、冷蔵庫で保存する場合にもおすすめ。
他の食材からの匂い移りを防げるのもポイントです。

家にあるもので虫除けできる!米の防虫対策

ここからは米の防虫対策について解説。
唐辛子やにんにくなど、家にあるもので虫除けできる効果的な防虫対策を紹介します。

唐辛子

米の虫除け対策として知られている唐辛子。
唐辛子にはテルペノイド系化合物という植物由来の成分が含まれています。
このテルペノイド系化合物は虫が嫌う香りを持つ成分のため、唐辛子を米びつに入れておくことで虫除け効果が期待できます。
ただし生の唐辛子は水分が多くカビの原因になることもあるので、乾燥唐辛子を使用するのがおすすめ。
1ヶ月程度で効果がなくなることから、定期的に交換する必要があります。

にんにく

にんにくに含まれるアリシンという成分も米の虫除けに効果的。
にんにくをそのまま米びつに入れておくだけで簡単に防虫対策できます。
ただし、にんにく自体にカビが生えてしまうこともあるため注意が必要。
入れたにんにくの状態を小まめに確認し、定期的に新しいものと交換しましょう。
にんにくの匂いが米に付かないか気になるところですが、炊飯することで匂わなくなります。

わさび

わさびに含まれるアリルイソチオシアネートという辛味成分を利用した虫除け対策も。
米びつにわさびをそのまま入れる他、すりおろしたわさびを米びつの蓋の裏に塗る方法もあります。
一方で、わさびは米に匂いが移りやすく、炊飯しても消えない場合があるため注意が必要です。

ローリエ

米びつにローリエを入れておくという虫除け方法も。
ローリエならにんにくやわさびのように、米に匂いが移る心配もありません。
強い効果は期待できないものの、最も手軽に挑戦できる方法といえるでしょう。
ローリエの場合も唐辛子と同様、定期的に新しいものと交換するのがおすすめです。

新聞紙に防虫効果はある?

食品の保存にも重宝する新聞紙ですが、新聞紙自体には防虫効果はありません。
ただ、新聞紙が持つ優れた吸湿性を利用すれば、防虫対策をより効果的なものにできます。
新聞紙を上手に活用することで、虫が好む多湿な環境を作らず、結果的に暖かい季節の虫除けに役立ちます。
その際、新聞紙と米びつなど他のアイテムと併用するのがおすすめです。

まとめ

コクゾウムシなどの害虫から米を守るためには、正しく保存することが大切です。
特に、米袋のまま保存せず、米びつや密封できる容器に入れ替えるのが虫を増やさないコツ。
米を袋のまま保存していた人も、家にあるものを上手に活用して正しく保存しましょう。
また、家にあるものを活用した防虫対策もおすすめです。
唐辛子やローリエといった家にあるもので簡単に対策できるので、身近なもので試してみてください。

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※本記事はIECOLLECTION編集部の調査結果に基づいて作成しています。

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