【危険は?】ステンレス鍋でやってはいけないこと7選 焦げ・変色を防いで一生ものに
ステンレス鍋にはやってはいけないことがいくつかあります。
丈夫で耐久性に優れたステンレス鍋は、正しく使うことで一生ものにすることが可能です。
そこで今回は、揚げ物や炒め物などステンレス鍋でやってはいけないことを紹介します。
また、一生ものにできるおすすめ商品もピックアップしました。
ステンレス鍋の危険性やな焦げや変色の理由についても解説するので、ぜひチェックしてください。
【一生もの】ステンレス鍋のメリット
ステンレス鍋は一生ものと呼ばれるほど、メリットがたくさんある調理器具です。
まずはどんな使いやすいポイントがあるのか紹介します。
サビに強い
ステンレス鍋は英語でstainless steelといい、サビにくい鉄という意味があります。
鉄自体はサビやすい金属ですが、ステンレスは鉄にクロムを混ぜているためサビに強い特徴があります。
表面に酸化クロムの被膜ができることで、サビにくくなっているのです。
丈夫
ステンレス鍋は他の金属鍋よりも丈夫という点もメリットです。
例えばアルミは酸やアルカリに弱く、ホーローは衝撃や温度変化に弱いのが難点。
ステンレスはこれらの金属よりも硬くて強度があるため、変形しにくくて丈夫なのが特徴です。
保温性が高い
ステンレス鍋は熱伝導率が低いため、温まると冷めにくく高温を保てるのが大きな魅力です。
真空二重構造の水筒やタンブラーなどにもステンレスがよく使われているように、ステンレス鍋も保温性が高いのがメリットです。
【一生もの】ステンレス鍋のデメリット
ステンレス鍋にはデメリットもあります。
使いこなして一生ものにするために、デメリットも把握しておきましょう。
焦げやすい
ステンレス鍋は熱伝導率が低いため、熱ムラが起きやすいです。
また、鍋底も高温になりやすく、焦げやすいというデメリットもあります。
特に焼く・炒めるといった調理は焦げつきやすいです。
例えばカレーなどの調理なら、他のフライパンで炒めてからステンレス鍋で煮込むようにすれば焦げを防げるでしょう。
重たくて大変
ステンレスは鉄にクロムを混ぜた金属です。
比重の重たい鉄を使用しているため、どうしてもステンレス鍋自体が重たくなってしまいます。
サイズの大きいものや厚みのあるものは特に重たい傾向に。
食材や水がたっぷり入った状態だと持ち上げるのが大変な場合もあります。
変色しやすい
ステンレス鍋は変色することも少なくありません。
そのパターンもいくつかあり、例えば虹色変色の場合は、水道水に含まれるミネラル分がステンレス鍋の被膜に付着したもの。
これは、健康上の心配はありません。
ステンレス鍋の外側が茶色く変色するのは、空焚きや強火によって被膜が変色したものです。
また、黒い汚れは製造時の研磨剤のカスや被膜がこすれ落ちたもので、こちらも洗い流せばOKです。
ステンレス鍋でやってはいけないことは?
ステンレス鍋にはいくつかのやってはいけないことがあります。
やらない方がより長持ちするのでぜひチェックしておきましょう。
焼く、炒める、揚げ物
ステンレス鍋は熱伝導率が低くて熱ムラが起きやすいため、焼く・炒める・揚げ物の調理はやってはいけないとされています。
なぜなら、焦げつきにつながる恐れがあるためです。
一般的なステンレス鍋はこれらの調理に向きませんが、中には揚げ物や炒め物とマルチに使える商品もあります。
強火にかける
ステンレス鍋を強火にかけることも、やってはいけないことのひとつ。
表面ばかり温まってしまい、外側が焦げつくことがあります。
また小さいステンレス鍋なら、強火にかけると持ち手が焦げる恐れもあります。
はじめは中火で数分間空焚きすると、熱が蓄えられて鍋への負担を減らすことができるでしょう。
長時間加熱する
ステンレス鍋を長時間加熱するのも避けたほうがいいでしょう。
ステンレス鍋の中が変形したり、外側が変色したりする恐れがあります。
また、鍋の底面に熱が集中しすぎることによって、食材が焦げてしまう原因になる場合もあります。
塩分の強いものの保管
塩分の強い料理をステンレス鍋に入れたままにするのもやってはいけないことです。
塩分や酸がステンレス鍋にサビを発生させてしまう恐れがあります。
そのためカレーやスープなどが残ったら別の容器に移し替え、ステンレス鍋は早めに洗うことが大切です。
鍋底の急な温度変化
鍋底に急激な温度変化を与えるのもやってはいけないことです。
ステンレス鍋の底は厚みがありますが、加熱した鍋を鍋底から水に浸けて急冷すると、急激な温度変化で鍋底が外れてしまう場合があります。
また、急な温度変化を繰り返すと、金属疲労が起こって鍋底が変形してしまう恐れもあるので注意しましょう。
金属製の調理器具を使う
ステンレスやアルミといった金属製の調理器具を使用することで、ステンレス鍋が傷ついたり、変色したりする場合があります。
それを避けるためにも、できるだけ木製やシリコン製などの調理器具を使い、ステンレス鍋が傷つかないように注意しましょう。
強い洗剤で洗う
強い洗剤を使ってステンレス鍋を洗うのもやってはいけないことです。
強い洗剤で鍋肌が傷ついたり変色したりすることがあるため、食器用中性洗剤や弱アルカリ性洗剤を使うのがおすすめ。
また、金属製たわしや硬いスポンジも傷につながる恐れがあるので、やわらかいスポンジを使用してください。
ステンレス鍋の洗い方・手入れ方法
続いて、ステンレス鍋の洗い方や手入れ方法を紹介します。
普段の洗い方やサビてしまった時の手入れ方法も解説しますので参考にしてください。
基本の手入れ方法
ステンレス鍋の調理後の手入れは、食器用洗剤を使ってスポンジで洗います。
しっかりと洗剤で汚れを落とし、水で洗い流しましょう。
汚れが残っていると、そこに含まれている塩分や酸によってサビてしまう可能性があります。
また、洗ったあとはしっかり乾かすことも大切。
できれば布で水気を拭き取っておくのがおすすめです。
サビの取り方
ステンレス鍋はサビにくいといっても、全くサビないというわけではありません。
もしサビがついてしまった場合は、なるべく早く落とすことが大切です。
クリームクレンザーをつけてスポンジでサビが取れるまでこすり洗いしましょう。
また、粉末の重曹をサビに乗せ、5分~10分ほど置いてからスポンジでこすって落とす方法もあります。
ステンレス鍋は危険?
ステンレス鍋を使用することで、人体に危険があると聞いたことがあるかもしれません。
それは、ステンレス鋼に含まれるクロムから有害な物質が生成されるのでは?と噂されたことがあるためです。
しかし実際は、普通に料理に使っている分にはステンレス鍋から有害な物質が生成されることはなく、特に危険はないといえるでしょう。
おすすめのステンレス鍋5選
ここからは、おすすめのステンレス鍋を紹介します。
揚げ物ができるステンレス鍋をはじめ、一生ものにできるような丈夫で使い勝手のいいものを集めました。
下村企販 ステンレスミルクパン ワイヤーハンドル 片手鍋
左右に注ぎ口がついていて利き手を選ばず使えるステンレスミルクパン
容量が1000mlのステンレス製ミルクパンです。
左右に注ぎ口がついているので利き手を選ばず、楽に注ぐことができます。
ミルクを温めるのはもちろん、1人~2人分のコーヒーや紅茶を淹れたい時など、ちょっとお湯を沸かすのにも便利でしょう。
- 外形寸法 幅13.2cm 奥行25.3cm 高さ8.8cm
- 容量 1L
アーネスト (Arnest) 逸品物創 ステンレス マルチポット 14cm A-77839
1台で8役こなせる新潟県燕三条産のステンレス製マルチポット
金属加工の町である新潟県燕三条地域で製造されたステンレス製のマルチポットです。
煮るや茹でるだけでなく、揚げ物や炊飯にも使えて1つで8役こなせます。
こちらは持ち手が下向きになっているので収納時もスペースを取らないのがポイントです。
- 外形寸法 幅23.5cm 奥行15cm 高さ17.5cm
- 容量 2.1L
キプロスター (KIPROSTAR) 業務用ステンレス片手鍋 16cm
厚みのある鍋底で火が均一に通りやすく焦げつきにくいステンレス鍋
ステンレス製の業務用16cm片手鍋です。
鍋底に厚みを持たせて均一に火が通りやすいようにしているため、焦げつきにくいのが特徴。
また、鍋の縁はエッジロール工法で変形を防止しているので、業務用として使えるほどの強度に仕上がっています。
- 外形寸法 幅32.7cm 奥行16cm 高さ10cm
- 容量 1.9L
宮崎製作所 ジオ・プロダクト 片手鍋 18cm GEO-18N
熱効率性が高くて熱ムラが少なく無水調理もできるステンレス片手鍋
全面7層構造のステンレス鍋です。
こちらは鍋全体に熱がムラなく伝わる熱効率性で、熱エネルギーを節約し、短い調理時間で済ますことができます。
付属のフタを使うと調理時の水分でフタと本体の間に膜を作って密閉するため、無水調理も可能です。
- 外形寸法 幅41.7cm 奥行19.8cm 高さ12.5cm
- 容量 2L
宮崎製作所 オブジェ (objet) テーブルポット 28cm OJ-19
おでんやカレーなどの煮込み料理にぴったりなステンレス製両手鍋
ステンレス製の両手鍋です。
鉄をステンレスで挟んだ3層鋼で熱伝導率が高く、煮込み料理に向いています。
直径28cm、5.9Lタイプなのでカレーやシチュー、おでんなどの調理にぴったり。
保温性が高いため料理が冷めにくいメリットもあります。
- 外形寸法 幅39.1cm 奥行29cm 高さ18cm
- 容量 5.9L
まとめ
今回は、ステンレス鍋でやってはいけないことについて紹介しました。
丈夫でサビにくいステンレス鍋は正しい使い方をすることで一生ものとして長持ちします。
通常通り使用すれば、何ら危険はありません。
またやってはいけないことを知っておくと、焦げや変色を防いで長く使い続けられるでしょう。
紹介したおすすめ品も参考にしながら、一生ものにできるステンレス鍋を見つけてください。