【使用者調査】スライド本棚は使いにくい? 可動式や引き出し式のおすすめも
本の収納というのは、本好きな人にとっては悩ましい問題の一つです。
本というアイテムはその性質上、押し入れなどの奥深くにしまい込むわけにもいかず、どうしても場所を取ってしまいます。
その悩みを解決するために役立つのが、スライド式本棚。
大容量かつ省スペースで効率よく本を収納出来るスライドタイプの本棚は、読書家の強い味方。
今回はその大容量のスライド式本棚のメリットとデメリットを解説した上で、おすすめの商品を紹介します。
スライド本棚は使いにくい? デメリットは?
まず、スライド式本棚のデメリットを知るのが大切です。
スライド式本棚を検討する際は、以下のようなデメリットをチェックし、工夫をすることで上手に使いましょう。
大きな本が収納できない
スライド本棚の奥行は変えられないので、大きなサイズの本が収納できません。
本棚のサイズが調節できても、奥行のある本を入れる場合は、1番大きい本に合わせることになります。
また見た目を気にしないのであれば、大きな本の向きを変えて収納することもできます。
重いので組み立てや模様替えが大変
スライド式本棚は棚の数が多いため、それだけ本体の重量が重くなってしまっています。
動かすときに取り出さなければいけない本の量も普通より多いので、手軽に移動して模様替えするということが難しく、配置場所は普通の棚よりじっくり考える必要があります。
また、重たいパーツをひとつ一つ組み立てるのも大変です。
完成品もあるので、自信がない人は完成品を購入しましょう。
固定式本棚に比べ壊れやすい
スライド棚は、何度もスライドさせていくうちに摩擦によって可動部の劣化が早くなります。
また、スライド部は固定式の棚に比べ強度も上げにくいので、あまり多くの本を詰め込みすぎると本の重量で壊れてしまうこともあります。
壊れるまではいかなくても、スライドしにくくなる場合もあるので要注意です。
あまり勢いよくスライドさせない、本を入れすぎないなど、長持ちさせるための配慮をするようにしましょう。
スライド式本棚のメリットは?
次に、スライド式本棚のメリットや魅力を確認していきましょう。
本棚のタイプにはいろいろな物がありますが、本好きにとって重要なのは収納量と使い勝手の良さです。
収納量が多い
スライド式本棚の最大のメリットは収納量が多いことです。
スライド棚がある分、一般的な本棚と本体サイズは同じでも収納量は倍近くなります。
それまで二つか三つの棚に分けて収納していた本を一つでまかなえるようになるため、大幅な省スペースにもなります。
いくつも本棚を買わずに済むということは結果的に節約にもつながります。
奥の本も取り出しやすい
一般的な本棚でも奥行を生かして前後二列に収納できるタイプはあります。
しかし普通の棚の場合、後列の本を取る時は前列の本を避けなければいけなくなったり、後列にどんな本が入っているかを一目で確認することは難しくなるなどの問題が発生します。
その点スライド式本棚は二列に収納していても前列の棚を左右にスライドさせるだけで後列の本を簡単に確認して取り出せるため、非常に便利です。
2台本棚を設置するより省スペース
スライド本棚は、2台本棚を設置するより省スペースで済みます。
前列と後列でフレームを共有している部分があるため、そのぶん省スペースにできるのです。
スライド式本棚は、本棚を増やして部屋を圧迫させたくない一人暮らしなどにもおすすめです。
【使用者100人に調査】スライド式本棚は使いやすい?使いにくい?
実際にスライド式本棚の使いやすさは、購入時まで分からない人が多いでしょう。
今回イエコレクション編集部では、スライド式本棚を使用している100人にアンケートを実施。
スライド式本棚の使用感について伺いました。
アンケートの結果、1位は「使いやすい」70%、2位は「使いにくい」19%、3位は「どちらでもない」11%でした。
ここからは、詳しい回答理由を紹介します。
「使いやすい」を選んだ理由
「使いやすい」と回答した70名のうち最も多かった回答は、「収納量が多い」で30名、2位は「奥の本も取り出しやすい」で27名、3位は「2台本棚を設置するより省スペース」で13名という結果に。
「奥の本も取り出しやすい」を選んだ人の理由には、「子供には見せたくない本を奥にしまっておける」という回答もありました。
「使いにくい」を選んだ理由
次に、「使いにくい」と回答した19名のうち最も多かった回答は、「重いので組み立てや模様替えが大変」で8名、2位は「大きな本が収納できない」で6名、3位は「固定式本棚に比べ壊れやすい」で2名でした。
商品によって多少の差はありますが、スライド式は固定式より重量があるため、組み立てや模様替えに手間がかかっているようです。
「その他」には「せっかくスライド式なのに、だんだん動かせなくなる」「滑車がしっかりしていないと移動がガタつくなどの声がありました。
また「大きな本が収納できない」を選んだ人の理由には、「奥に幅のある本を入れると棚が動かなくなり、手前は幅が狭いので使いにくい」といった回答も。
「どちらでもない」を選んだ理由
続いて、「どちらでもない」11名の回答理由もいくつか紹介します。
「スライドできるのは使いやすいのですが、たまに邪魔に感じることがある」「コンパクトで沢山の本を収納できるところは良いが、沢山収納した時にスライドすると重い。」などがありました。
ほかにも、「後ろの棚には在庫的なものを置きますが、いざ探したり取り出すときにはやや面倒」「よく手に取る本は取りやすい所に置いているが、取りづらい部分の本はほとんど読むことがないため」といった声もありました。
【使用者100人に調査】スライド式本棚の使用満足度は?
実際に、スライド式本棚を使ってみると、「使いやすい」「使いにくい」などそれぞれ意見があることがわかりました。
では、購入自体の満足度はどうなのでしょうか。
「満足」が最も多く39%、次いで「やや満足」が36%という結果に。
全体の7割以上が、おおむね購入して良かったと感じていることがわかります。
「普通(どちらでもない)」と回答した人は17%。
「やや不満」と購入に後悔している人はわずか8%で、「不満」と感じている人は0%でした。
「満足」「やや満足」と回答した人の理由
・収納スペースが狭いのにたくさん収納出来てとても良かったです。1つの本棚に入りきらなくなったのでスライド式本棚を導入しましたがスカスカになってしまうくらいには収納できます
・デザインが良く収納量も多く部屋がすっきりするから
・以前はダンボールに本を収納していたが、取り出しが大変でした。スライド式は取り出しやすく見映えも良いです
・空気の循環もあって湿気がたまりにくい
「普通」と回答した人の理由
・前より収納力が上がったのはいいですが中途半端に入らないスペースができたのでそこは残念だと感じます
・奥の棚に頻度の低い本を置くのであれば、同じ奥行きで前後に収納したほうが収納力がよかったかなと思う
・本が入る容量は増えましたが組み立てが本当に大変でした
「やや不満」と回答した人の理由
・収納する本の大きさが限られてしまうので思ったより不便です
・あまり動かさなくなったので、普通の本棚で良かった
・重たくなり本を出しにくくなるのが不便
スライド式本棚の購入に迷っている人は、ぜひこちらのアンケート結果も参考にしてみてください。
スライド式本棚の選び方
ここでは、スライド式本棚の選び方を紹介。
本の量やスライド方法といったポイントを抑えて、使い勝手の良いものを選びましょう。
収納したい本の量とサイズを確認
まずは、収納したい本の量とサイズを確認しましょう。
文庫本や一般的なコミックなら奥行13cm~15cm程度は必要。
参考書やハードカバーの小説といった大きな本を収納するなら奥行20cm以上あると安心です。
また、本棚自体の大きさは部屋の広さに合わせて選ぶのもポイントです。
引き出し式などスライドの方法をチェック
一般的な移動式は前後2列をスライドするタイプ。
その他に、大きな箱の中に何列かの本棚を収納する引き出し式があります。
本棚の取っ手を引っ張って出す引き出し式は、どの位置からでも本を出しやすいのがメリットです。
本を隠せるのですっきりします。
棚板が可動式かどうか
棚板を可動できれば、本の高さに合わせて効率良く収納することができます。
また本の種類に合わせて種類分けも可能。
仕切り板があるとさらに便利で、本が倒れないようにしたり、種類をさらに細かく分けたりできます。
スライド式本棚のおすすめ | 引き出し式・棚可動式
それではこれから、 引き出し式の大容量スライド式本棚を紹介していきます。
スライド式本棚のメリットとデメリットの両方を踏まえたうえで、自分に合った物を探してみてください。
ディノス (dinos) 1cmピッチ スライド式すき間収納ワゴン 8段3列セット
CDなら328枚、DVDなら216枚、コミックなら160冊入るスライドラック
ディノスの3連タイプのスライド式本棚です。
1cmピッチの可動棚板がついており、収納したいもののサイズに合わせて好きな高さに調節できます。
ホワイト、ダークブラウン、ナチュラルの三色が展開され、どれもシンプルで飽きの来ない色合いになっています。
高さがありますが、薄型スリムの省スペース設計のためさまざまな場所にフィットするでしょう。
- 外形寸法
- ワゴン 幅16cm 奥行44.5cm 高さ180cm
- ワゴン用3連ボックス 幅54cm 奥行47cm 高さ180cm
- 重量
- ワゴン 21kg
- ワゴン用3連ボックス 17kg
- 材質 化粧合板
ディノス (dinos) 本格派 スライド収納書棚 AV収納庫 3列 幅64cm
折りたたみスライド板を出して可動させる引き出し式書棚
スライド一つ一つが頑強な大型の引き出し式書棚。
下部のロックを外すと折り畳みスライド板を出すことができ、フローリングなどを傷つけずに使うことが出来るアイデア商品。
絨毯などの上でも使用することが可能です。
丈夫なベアリング入りレールとステンレス芯棒によって、かなりたくさん本を詰め込んでもスムーズなスライドが実現するようになっています。
扉前面には高級感のあるアルダー天然木化粧合板が使われており、スライド式書棚特有のチープな印象をまるで感じさせません。
- 外形寸法 幅64cm 奥行45~83.5cm 高さ186cm
- 重量 72kg
- 材質 アルダー天然木化粧合板(ウレタン塗装)、化粧合板、アルミニウム合金
ぼん家具 本棚 おしゃれ 隙間収納 ラック 隙間 収納 CDラック DVDラック インテリア 家具 北欧風 スリム シンプル ABR000020
幅わずか47cm、すきま収納にぴったりの引き出し式本棚
こちらはぼん家具のスリムな引き出し式大容量スライド本棚。
わずか47cm幅にDVDなら182枚、コミックなら189冊ほど収納することができます。
ラック1つあたり6枚の棚板があり、棚板は3cm間隔で調整可能なので、収納物に合わせた高さでデッドスペースなく収納ができます。
収納時は本が隠れるので、本を見せずに収納したい、本を紫外線等による日焼けから守りたい人におすすめの引き出し式スライド本棚です。
- 外形寸法 幅46.6cm 奥行16.1cm 高さ177cm
- 重量 11kg
- 材質 プリント紙化粧板
スライド式本棚のおすすめ | 移動式・棚可動式
ここでは移動式・棚可動式のスライド式本棚を集めました。
使いやすいスライド式本棚が欲しい人はチェックしてみましょう。
ワイエムワールド (Ymworld) ダブルスライド書棚 奥深仕様
ワンルームに最適なコンパクトサイズが魅力
主に小説やコミックなどを収納できるコンパクトサイズのスライド式本棚。
本体高さが92cmと低めなので、ワンルームなどの狭い部屋に置いていても圧迫感なく溶け込むでしょう。
DVDパッケージなら約300冊、コミックなら約340冊という大容量。
可動棚は3cm間隔で調節が可能で、背の高い本にも対応しています。
- 外形寸法 幅90cm 奥行34cm 高さ92cm
- 重量 28kg
- 材質 プリント化粧繊維版
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ディノス (dinos) 本格仕様 快適スライド書棚 オープン 4列
機能美あふれる可動式壁面収納が実現
圧倒的な幅と高さが魅力の大型大容量スライド式本棚。
壁一面が本棚になっているという、書斎のような部屋を実現することが可能です。
扉のスライドヒンジ(丁番)は、業界トップクラスのオーストリアのブルム社製の物を使っているため、耐久性も抜群です。
壁面収納のような本棚を探している人におすすめです。
- 外形寸法 幅168cm 奥行44.5/49.5cm 高さ192cm
- 重量 142kg
- 材質 化粧合板
JKプラン ディスプレイ本棚 スライド 脚付き 1列2段
豊富な5カラーから選べるおしゃれなスライド式本棚
JKプランの脚付きディスプレイ本棚。
左右にスライドできるフラップ扉には、お気に入りの雑誌を飾ることもできます。
可動棚が2枚ついていおり、外せばA4サイズの本を収納可能。
取り付ければ1列2段に分けて使えます。
同じシリーズのキャビネットやラックを揃えれば、統一感のあるおしゃれなインテリアに仕上がるでしょう。
- 外形寸法 幅60cm 奥行29.5cm 高さ90cm
- 材質 プリント紙化粧合板、合成樹脂化粧合板、天然木
JKプラン スライド本棚 漫画 幅70 高さ180 MHV-1012
木材でつくられたシンプルでおしゃれな可動式本棚
大容量のおしゃれなスライド書棚です。
スライド棚の下にはローラー、本体にはローラーをガイドするレールを採用。
たくさん本を入れてもスライド部分があまり干渉せず、壊れにくくなっています。
本体高さが約180cmあるため、天井近くまでしっかり本を収納できます。
木材による素朴な雰囲気も魅力で、高級、高品質なスライド本棚を探している人におすすめです。
- 外形寸法 幅70cm 奥行33cm 高さ180cm
- 材質 木材
スライド本棚 フラップ 大容量 漫画収納
同タイプのフラップ式と組み合わせできるスライド式本棚
コンパクトでおしゃれなスライド式本棚です。
同シリーズのフラップ扉の棚と合わせて横に並べて飾ったり、縦に重ねて高さのある書庫にすることもできます。
横に並べると92cmと背が低めで圧迫感が無く、上部をオブジェなどを飾るディスプレイスペースのように使うにもちょうど良いサイズです。
転倒防止用金具付きでもしもの時にも安心。
- 外形寸法 幅90cm 奥行29cm 高さ92cm
- 重量 24kg
- 材質 プリント紙化粧繊維板、パーチクルボード
アイリスオーヤマ (IRIS OHYAMA) コミックラック スライドダブル CSD-9090
インテリアに合わせやすい3つのカラーが選べる
アイリスオーヤマの奥の本も出し入れしやすいスライドタイプのコミックラックです。
前面のスライド棚にはコミック17冊、奥棚には60冊収納とコンパクトながら空間を有効活用できる大容量。
本やCDが溢れているけれど、収納に使えるスペースが限られているという人におすすめのコミックラックです。
ウォルナット、ナチュラル、ホワイトとインテリアに合わせやすいカラーが揃っています。
- 外形寸法 幅90cm 奥行29.1cm 高さ92.2cm
- 材質 プリント紙化粧パーティクルボード
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まとめ
ついついカラーボックスや適当な棚で済ませてしまう人も多い本の収納ですが、用途に合った書棚を使えば、増えすぎて泣く泣く手放すといった事態を避けることが出来ます。
そんなにたくさん本を持っていないという人も、将来のことを考えると、本棚を買うときはスライド式を選ぶのがよいかもしれません。