24時間換気が寒い! マンションでの対策や換気を止めるとどうなるかも解説

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#寒さ対策

生活感の薄いリビングの写真
出典:Pixabay

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24時間換気は高気密高断熱の戸建てやマンションに欠かせないシステムですが、通気口からの吹き込みが寒いと感じることも。
冬や夜だけ止める、台風時に閉めるぶんには問題ないのか、気になることもたくさんあります。
この記事では24時間換気の種類やそれを止めるデメリットを解説。
さらに戸建てやマンションに多い第3種換気が寒いときの対策と、おすすめアイテムも紹介します。
冬や夜だけ止める、台風時に閉めることに疑問をもっている人も参考にしてください。

目次

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24時間換気は寒い? 高気密高断熱住宅に欠かせないシステム

24時間換気 寒い

近年では高気密高断熱化によって住宅の性能や快適さは向上しましたが、埃やダニ、建材に使用されている化学物質による健康被害が問題になりました。
そのため2003年の建築基準法改正により、全ての建物で24時間換気の導入が義務化され、新築住宅でも自動的に家の中と外の空気を入れ替える設備が導入されたのです。
24時間換気にはシックハウス症候群の予防とともに、浴室や部屋の結露やカビを防いだり、生活臭を排出する効果があります。

マンション・戸建ての24時間換気の種類

高気密高断熱のマンションや戸建てに設置される24時間換気システムは第1種換気から第3種換気まであり、その違いは給気、排気を自然に行うか機械的に行うかにあります。
それぞれの特徴について確認しましょう。

第1種換気

第1種換気は、給気と排気をともに機械で行う換気方法です。
給気口と排気口のどちらにも換気の機械が付けられているため、出入りする空気の量を制御しやすく、確実で計画的に換気することができます。
また換気の際に熱交換を行い、取り込んだ外気を室温に近づけて給気することも可能です。
一般的な戸建てやマンションで採用されているのは第1種換気と第3種換気ですが、第1種は第3種換気より電気代が高くなるというデメリットがあります。

第2種換気

a person in a blue mask and a mask holding a ladder

第2種換気は、給気を機械で行い、排気は自然に行う換気方法です。
この方法では外部より室内の気圧が高くなり、ドアや窓を開けても外からの汚れた空気の侵入を防げるので、クリーンな環境を保ちやすくなります。
そのため、工場のクリーンルームや病院の無菌室などで採用されますが、一般住宅で採用されることはありません。
排気は自然に行うため、室内に湿気が溜まりやすく、結露が起こりやすい点がデメリットです。

第3種換気

24時間換気 寒い

第3種換気は、給気を自然に行い、排気は機械で行う換気方法です。
排気は機械を通るためダクト式、給気はダクトレスの給気口から取り入れるか窓を開けるかの2通りで行われます。
第3種換気は一般的な戸建てやマンションに最も多いタイプで、導入費用や電気代も安く抑えられます。
ただし、給気口は部屋ごとに必要です。
また、外気の影響を受けやすくいため結露が起こりやすく、給気口付近にいると寒さを感じやすい点がデメリットです。

24時間換気システムを止めるデメリット

冬の寒さ対策や節電対策で24時間換気を止める、冬や夜だけ止めるのはありか無しか、迷う人も多いでしょう。
24 時間換気を止めるのは、基本的にはNGです。
24時間換気システムを止めるデメリットを解説します。

シックハウス症候群のリスクがある

man wiping mouse with tissue paper

24時間換気システムを止めると、 シックハウス症候群の予防効果が薄くなります。
高気密高断熱な現代の戸建てやマンションでは、 建材から出たホルムアルデヒドといった化学物質による作用を24時間換気で空気の入れ替えを常に行うことで抑えています。
24時間換気システムを止めると化学物質が空中に舞い、 目のかゆみや喉の痛み、ひどい場合は 呼吸困難など健康被害を引き起こすこともあるため 注意が必要です。

部屋の結露・浴室のカビの原因に

water droplet

24時間換気を止めると室内の空気の流れが滞り、湿気が溜まりやすく、 室温も上がります。
結露も発生しやすくなるため、窓や浴室・洗面室はもちろん、 床や壁紙などにもカビが発生する条件が整います。
また、建物の構造部分が結露やカビで傷んだりすると、家の寿命を縮めることに。
高気密高断熱の戸建てやマンションでは、浴室・洗面室の換気を重点的に行うとともに、24時間換気を止めないようにすることが大切です。

においがとどまってしまう

キッチンで料理をすると、調味料や脂のにおいが発生します。
高気密高断熱の戸建てやマンションで24時間換気を止めると、においが排出されずキッチンにとどまり、リビングにまで及ぶことも。
カーテンやソファの生地ににおいが付着すると、洗濯では落としにくくなり、快適さが損なわれてしまいます。
トイレのにおいや浴室のカビ臭もとどまりやすくなるため注意が必要です。

アレルギーの原因になる

a bed bug crawling on a white sheet

24時間換気システムを止めて空気の入れ替えができないと、アレルギーの原因となる埃やダニが室内にとどまりやすくなります。
アレルギーを発症させないためにも、24時間換気はつけっぱなしにしておく必要があります。
外気を取り入れると花粉や大気汚染物質の侵入が心配な場合は、花粉や粉じん除去フィルターがついている換気システムを選んだり、後付けできるフィルターを使用するとよいでしょう。

24時間換気が寒い! 冬や夜だけ止めるのはあり?

24時間換気 寒い

気温が下がる冬季、特に夜間は換気口から入り込む冷気が厳しく感じられます。
そのため、寒い冬の日や夜だけ止めることを考える人も多いでしょう。
しかし、24時間換気を冬や夜だけ止めるのは、前述したデメリットやリスクが高まるため基本的にNGです。
24時間換気の寒さがつらく感じるときは、寒さの度合いに応じて、次に紹介する対策をまず取り入れてみてください。

24時間換気が寒いときの対策

24時間換気が寒いときは、以下のような対策で寒さを和らげることが可能です。
フィルターやプッシュ式換気口カバーなど簡易にできるものから換気口の交換まで、それぞれの対策について解説します。

24時間換気が寒いときの対策1 | 給排気量を調節

24時間換気 寒い

24時間換気で取り込む外気で寒いときは、給気量と排気量を調節するとよいでしょう。
換気扇を弱運転にして排気量を抑えると給気量も少なくなるため、暖房効率を上げることができます。
ただし、常に弱運転にしていると換気力不足になってしまうため、室温の様子を見て、寒さを感じない日は強運転するなど調整してください。

24時間換気が寒いときの対策2 | 換気口フィルターを付ける

外からの埃や花粉の侵入を防ぐ換気口フィルターを付けるのもおすすめです。
換気口フィルターは寒さ対策が目的ではないため高い効果は期待できませんが、未装着の状態よりも24時間換気の寒さを和らげることができます。
手軽に装着でき、埃や花粉の侵入を防いでアレルギーを予防できるため、付けておくとよいでしょう。

24時間換気が寒いときの対策3 | 通気口・換気口カバーを付ける

通気口・換気口の種類は、プッシュ式やレバー式、全開口または上部だけ蓋を開けられるタイプなど様々。
プッシュ式の通気口・換気口も、近くで過ごしていると直に風が当たって寒さを感じやすいです。
そのためプッシュ式やレバー式の通気口・換気口には、手作りのカバーをつけて、入ってくる風の流れを上向きにするなどの工夫が必要です。

24時間換気が寒いときの対策4 | サーキュレーターを導入

暖房器具を使用していても部屋が寒いと感じる場合は、サーキュレーターで暖めた空気を循環させるのも効果的です。
暖めた空気は上方に、冷たい空気は下方に移動して溜まる特性があるため、空気を循環させることで、暖かい空気が下に降りてきます。
シーリングファンで下方に押し戻すのも効果的で、換気口付近の窓の結露対策にも有効です。

24時間換気が寒いときの対策5 | 通気口の種類を変える

a close up of a metal object with a reflection in the water

寒冷地の住宅などで給気口からの吹き込みが寒い場合は、思い切って通気口の種類を変える方法もあります。
外気の影響を受けやすい第3種換気システムを、制御しやすい第1種換気に変えると、冬の寒さを感じにくくなるでしょう。
ただし、この方法は持ち家に限られ、導入コストがかかるうえ電気代も高くなるため検討が必要です。

24時間換気が寒いときの対策 6 | 通気口の位置を変える

a yellow wall with a black round object on it

持ち家であれば、通気口の位置を変えると寒さを軽減できることがあります。
特に浴室周りの脱衣所や、長時間座って過ごすソファの近くに給気口があると、寒さを感じやすいです。
一方で、廊下やLDKの端などは給気口があっても寒いと感じにくいでしょう。
ただし、換気の効率を考慮する必要があるため、施工会社とよく相談しましょう。

24時間換気を台風のときに閉めるのはOK

24時間換気 寒い

台風で強風や雨が通気口から吹き込む場合に24時間換気を一時的に閉めるのは問題ありません。
ただし、気圧差で体調不良を感じるときは吹き込みにくい通気口やプッシュ式カバーを開けるなど対策が必要です。
また、台風の通過中に給気口を閉めて排気をすると室内の気圧が下がり、マンションや戸建ての玄関が開かなくなることも。
その場合は通気口を閉めるなど対策をするとよいでしょう。
台風通過後は給気口周りや浴室換気扇の点検も行いましょう。

24時間換気が寒いときの対策グッズ4選

換気口カバーやフィルター、サーキュレーターにシーリングファンなど、24時間換気が寒いときに試したい対策グッズを紹介します。

コジット (COGIT) 通気口フィルター

埃とともに冷気もブロック。手軽でコスパのよい通気口フィルター10枚組

不織布で外から侵入する誇りや空気の汚れをブロックする通気口フィルターは、24時間換気が寒いときの対策にも有効です。
こちらは家中の通気口に貼れてコスパのよい10枚組。
裏面が粘着加工されており、剥がしやすいようテープが付いているため、 手軽に装着できて便利です。

  • 不織布フィルター
  • サイズ 幅20cm 高さ20cm
  • 材質 ポリプロピレン
楽天市場で見る528円 Yahoo!ショッピングで見る528円

換気口からの花粉対策 おうちのマスク ポレット Sサイズ

寒い24時間換気や花粉・台風対策にも。すっぽり覆う換気口カバー

換気口に後付けして寒さ対策ができる、新発想の換気口カバーを紹介。
アレルフィルターはスギ花粉であれば約90%軽減できる高性能で、花粉対策にも最適です。
台風など強風時には、カバーを外して逆さに取り付けるだけで吹き込みを軽減できる開閉機能付き。
全開口やプッシュ式カバーの通気口にも簡単に設置できます。

  • サイズ 幅17.5cm 奥行4.2cm 高さ17.5cm
  • 材質 ABS樹脂
楽天市場で見る2,310円 amazonで見る Yahoo!ショッピングで見る2,310円

アンドデコ (AND・DECO) 360°首振り サーキュレーター 扇風機 DCモーター

暖房をつけても寒い24時間換気の対策に。360°C回転のサーキュレーター

暖房をつけても24時間換気が寒いときの対策におすすめの、360°C首振り機能付きサーキュレーターです。
360°C回転するため、換気口の位置に関わらず寒さ対策や結露対策ができます。
音が静かで省エネ・節電効果の高いDCモーターを採用。
送風性能の高さに加え、10段階で風量調節が可能なため、効率よく換気できます。

  • サイズ 幅25.4cm 奥行き24.4cm 高さ35cm
楽天市場で見る6,999円 amazonで見る Yahoo!ショッピングで見る6,999円 販売サイトで見る

プラスモア シーリングファン ウィンダブル(4ライツ) BIG-101-WH

風向きを上下に調節可能。換気口の寒さ対策に最適なシーリングファンライト

どんなインテリアにもなじむおしゃれなシーリングファンライトを紹介。
やさしく空気を攪拌して、リビングの快適な温度を保ちます
またファンの回転を切り替えることで風を上向き・下向きのどちらにも調整できるため、季節に応じた暑さ・寒さ対策が可能。
24時間換気で換気口付近が寒くなりやすい、高気密高断熱住宅の対策にもおすすめです。

  • サイズ 幅106cm 奥行106cm 高さ38cm
  • 材質 スチール、MDF、ガラス
楽天市場で見る16,280円 amazonで見る11,800円 Yahoo!ショッピングで見る15,532円

まとめ

ここまで、24時間換気を止めるデメリットと寒さ対策を解説し、おすすめの対策アイテムを紹介しました。
冬や夜だけ止める、台風時に給気口を閉めるといった対策はありか無しかなど、気になる疑問は解決できましたか。
24時間換気システムは常時稼働させることでシックハウスやアレルギー、浴室や家全体のカビや傷みを防ぐため、基本的に止めるのはNGです。
対策や台風時の注意点などを参考に、寒さを解消して快適に過ごしてください。

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※本記事はIECOLLECTION編集部の調査結果に基づいて作成しています。

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