押入れ、クローゼットのカビ対策におすすめの除湿グッズ8選 湿気を吸い取る人気除湿剤

ジメジメする梅雨や高温多湿な夏は、湿気がこもりやすい季節。 押入れやクローゼットにしまったお気に入りの洋服やバッグ、布団をカビから守るには、除湿グッズを活用するのが効果的です。
除湿グッズにはタンクタイプやスティックタイプなどさまざまな形状のものがあり、成分もいくつか種類があります。 今回は、種類や成分ごとの特徴とおすすめの除湿グッズを紹介するので、自分の押入れやクローゼットにはどんなタイプが合うのかをチェックしてみましょう。
押入れ・クローゼットはどうして湿気が溜まりやすいの?
なぜ押入れやクローゼットには湿気がたまりやすいのか、原因は主に2つのことが考えられます。 1つは、押入れやクローゼットは基本的に扉が閉まっていること。 そしてもう1つは、現在の家は断熱性や気密性に優れていることです。
これらの2つから、押入れやクローゼットは空気の循環がほとんどされないことがわかります。 湿気対策には、水分を含んだ空気を入れ替える必要があるので、適度な換気が必要。 換気が難しい場所は、必然的に湿気が溜まりやすくなるのです。
カビ対策に便利な除湿剤の種類
カビ対策によく用いられる除湿剤は、大きく分けて3つの成分に分かれます。 使用する場所や目的によって適した除湿剤の成分は異なるので、それぞれの特徴についてみていきましょう。
塩化カルシウム
多くの除湿剤に使用されており、3つの中で最も除湿効果を実感できる除湿剤。 塩化カルシウムには、空気中の水分を吸収して液体状になる特性があります。 どのくらい空気中の水分を吸収したのがわかりやすいので、交換のタイミングがわかりやすいのもポイント。
低濃度で少量なら、誤って素手で触れてしまっても健康に問題はありません。 しかし、高濃度であったり広範囲に触れてしまうと皮膚炎になる可能性があります。 決められた使用方法をきちんと守ることが大切です。
シリカゲルA型
お菓子の袋に入っている除湿剤(乾燥剤)に使われているシリカゲルA型。 食品や医薬品の除湿として使われる、安全性の高い物質です。 湿気の多さに関係なくこつこつと除湿をしてくれます。
湿気の多さに関係なく除湿するので、低湿状態になっても除湿します。 湿気が少ない場所でたくさん使用すると、乾燥しすぎてしまう可能性があるので注意しましょう。
シリカゲルB型
塩化カルシウム、シリカゲルA型と比べると除湿効果は低め。 低湿状態の場所では蓄えた水分を放出、高湿状態の場所では湿気を吸収する特徴があります。 乾燥し過ぎず、適度に除湿したい場所で最も力を発揮します。
除湿剤の選び方
除湿剤選びにはいくつかポイントがあります。 これから紹介する選び方をチェックしおて、どんな除湿剤が自分の押入れにぴったりなのかを確認しましょう。
吸湿量と吸湿速度
吸湿能力と交換頻度はトレードオフ。 除湿剤を選ぶときには、交換頻度や用途に合わせて、吸湿量と吸湿速度を考えて選びましょう。
- 吸湿量を重視
吸湿量の多い大容量サイズなら、たっぷりと湿気を取ることができるので湿度の高い場所におすすめです。 また、大容量だと交換頻度が通常サイズに比べて少なくなるので、交換回数を減らしたい人にもおすすめです。 - 素早い除湿を重視
押入れなどにカビが発生してしまったり、カビ臭いと感じた場合はすぐに除湿できるものを選びましょう。 カビが発生していないうちなら、湿気を取ることでカビ対策ができます。 一度発生してしまったカビ菌を除菌するのは難しいですが、除湿することでそれ以上の増殖は防げるでしょう。
除湿剤の形状やタイプ
除湿剤には、タンクタイプとシートタイプの2種類があります。 どちらの種類の除湿剤が適しているか、で選ぶのも良いでしょう。
- タンクタイプ
タンク状の容器に固形の除湿剤が入っており、空気中の水分を吸い込むと液体に変化。 吸収した水分の量が目で見てわかるので、交換のタイミングがわかりやすいです。 多くは塩化カルシウムが使われているので、中身の扱いには十分な注意が必要。 - シートタイプ
薄いシート状やシートを使ったボックス状・棒状になった除湿剤。 塩化カルシウムをゲル化させたものやシリカゲルが使われています。 場所を取らないコンパクトな商品が多いので、用途に合わせてサイズを選びましょう。
おしゃれなデザイン
除湿剤は、見えにくいところに置くことも多いですが、場所によっては、おしゃれなデザインの除湿剤を置いてみるのも良いかもしれません。 瓶の中に除湿剤を入れておしゃれにアレンジするのもおすすめです。
交換時期の目安で選ぶ
交換時期の目安は商品によって異なります。 塩化カルシウムを使ったものでは、コンパクトタイプから通常サイズのものは3ヶ月程度、大容量のものでは半年程度が目安です。 シリカゲルなら天日干しをすることで繰り返し使えるものもあります。 梅雨のような湿気の多い季節には、交換のタイミングが早まる可能性があるので、交換時期でなくても一度確認するのがおすすめです。
押入れ・クローゼットにおすすめの除湿グッズ8選
押入れやクローゼットの除湿に使える8つのおすすめ除湿グッズを紹介します。 自分の押入れに合うものを、選び方を参考に探してみましょう。
エステー 備長炭ドライペット 420ml×3個パック
塩化カルシウムに備長炭と活性炭を配合した除湿剤です。 2種類の炭を配合することで、除湿のほかに脱臭効果もあります。 衣装ケース用や靴箱用、ふとん用などバリエーションが豊富なので、家じゅうをカバーできます。
- 除湿量 420ml(25°C、湿度80%の場合)
- 有効期間 3~6ヵ月
- 成分 塩化カルシウム、活性炭、備長炭
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オカモト 水とりぞうさん 550ml 3個パック
1つで550ml分が吸湿できる、塩化カルシウムを使用した除湿剤です。 ロングセラーの大容量タンクからシート型まで、さまざまなタイプの商品が発売されています。 シリカゲルが使われたくつ用、ブーツ用の除湿剤は、天日干しすれば何度も使える優れものです。
- 除湿量 550ml
- 有効期間 3~6ヵ月
- 成分 粒状塩化カルシウム
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あらた addgood(アドグッド) 除湿剤 800ml×3個パック
たっぷり800mlの大容量除湿剤です。 吸湿できる量が多いので交換頻度が少なく、まめなチェックがいらないのが良いという口コミもあります。 梅雨から夏にかけて、湿気の多い時期に少ない交換回数で済ませたいという人は、こちらの除湿剤がおすすめです。
- 除湿量 800ml(25°C、湿度80%の場合)
- 有効期間 4~6ヵ月
- 成分 塩化カルシウム、防カビ剤、消臭剤
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ニトムズ(Nitto) 除湿棒 押入れ用70
押入れやクローゼットなどに置いても場所を取らない、隙間における棒状の除湿剤です。 棒状で広範囲から吸湿ができること、詰め替え式でエコなこと、810mlの大容量なことで人気があります。 棒状タイプのほか、つなげて置くジョイントタイプもあるので、置き場所や用途に合わせて選べます。 吸湿性の高さと詰め替えができるコストパフォーマンスの良さがポイントです。
- 外形寸法 幅5.2cm 奥行 6.4cm 高さ70cm
- 除湿量 810ml
- 成分 食品添加用塩化カルシウム
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伸晃(SHINKO) Belca(ベルカ) 除湿ボックスL
ボックスに入った縦長タイプの、シリカゲルB型を使用した除湿剤。 天日干しをすれば繰り返し使うことができます。 紹介しているLサイズのほか、半分のSサイズもあるので、Lサイズでは少し大きいという人はSサイズを選びましょう。 スノコを敷いた下や押入れの奥など、隙間における省スペースな除湿剤です。
- 外形寸法 幅8cm 奥行 4.4cm 高さ55.3cm
- 成分 シリカゲルB型
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坂本石灰工業所 なんでも除湿シリカゲル 10g×20入
なんでも除湿できるシリカゲルの除湿剤です。 電子レンジで加熱することで何度でも繰り返し使えるエコ仕様。 茶葉や海苔などの食品や、カメラやマイクといった機械類まで、さまざまな保管に活用できます。
- 成分 シリカゲル
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出雲カーボン 室内用炭八
通常の除湿剤とは異なり、備長炭の二倍の吸湿量がある炭を使って調湿を行う商品です。 一度の除湿量が800mlと大容量、定期的に天日干しをすることで半永久的に使えます。 炭なので除湿・調湿のほか、消臭もできるのが嬉しいポイント。 タンスに置く大袋タイプもあれば、靴箱に入れる小袋タイプもあります。
- 外形寸法 幅45cm 奥行45cm 高さ7cm
- 除湿量 800ml(25°C、湿度80%の場合)
- 有効期間 4~6ヵ月
- 成分 炭
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コジット バイオ 押入れのカビきれい
空気に触れると活動をはじめ、抗菌物質を発生させるバイオの働きを利用した商品です。 天井や壁に貼り付けることができるので、除湿剤を置くスペースがない場所にも設置できます。 化学薬品が含まれる除湿剤やシリカゲルと併用すると、微生物が死滅してしまう可能性があるので、こちらの商品は単体で使用しましょう。
- 外形寸法 幅10cm 奥行10cm 高さ1.2cm
- 有効期間 4ヵ月
- 成分 無機パーライト、特殊活性酵素
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まとめ
いかがでしたか? 塩化カルシウムやシリカゲルのほかにも、炭やバイオなどさまざまな方法でカビ対策ができます。 用途や使う場所によって適した除湿剤は異なるので、選び方を参考に最適の除湿グッズを見つけてみてください。