はんてんとどてらの違いとは? ちゃんちゃんこや丹前なども一緒に解説

旅館に行くと、着物や浴衣の上に羽織るものが用意されています。
このようなもの以外にも、着物や浴衣の上に羽織るもの種類は多くあります。
例えば、どんぶくや丹前、ちゃんちゃんこなど、何がどれを指すのかわからない人もいるのでは。
今回は、冬に着物の上に着るはんてんとは何か、浴衣の上に羽織るものであるどてらの違いなどについて解説。
どんぶくや丹前といった、はんてんとどてらの別名についても詳しく紹介していきます。

目次

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着物や浴衣の上に羽織る服を紹介

着物や浴衣の上に羽織るものとは何を指し、その違いはどこにあるのでしょうか。
冬に着物の上に羽織るものとしては、暖かいどてらが代表的。
浴衣の上に羽織るものだと、はんてんが挙げられます。
他にも昔から使われている羽織ものの服として、ちゃんちゃんこなどもあります。

【暖かい】冬におすすめ! はんてんとは?

まず半纏とは何なのでしょうか。
冬におすすめの暖かい半纏(はんてん)は、江戸時代の庶民の防寒着として使われてきました。
半纏は五分程度の袖丈をした表地と裏地の袷で作られており、羽織に近い形をしています。
江戸時代は作業着やユニフォームとして着用されていて、屋号などが入っているものが印半纏と呼ばれていました。

現在では、半纏よりも薄いはっぴと呼ばれるものがそれにあたります。
今回紹介する防寒着としての半纏は「綿入り半纏」です。
半纏=綿入り半纏、はっぴ=印半纏と理解しておきましょう。

どてらとは? はんてんとの違いも解説

どてらとは、湯上りに羽織る防寒着のことを指します。
広い袖と長い丈で、はんてんや普通の着物よりも大きめなつくりをしているのが特徴。
どてらは漢字で「褞袍」と書き、地域によってさまざまな別名で呼ばれています。
おそらく旅館などで浴衣の上に羽織るものとして、着用したことがある人もいるでしょう。
どてらは暖かいので、秋冬の寝巻きとして最適です。

丹前?どんぶく? 上着の別名を紹介

冬場、着物や浴衣の上に羽織るものには、地域によって別名があります。
ここでは丹前やどんぶくとは何の別名なのか、気になる部分を見ていきましょう。

丹前

たんぜん(丹前)とは、どてらの関西での呼び名です。
この別名は、江戸時代に流行した丹前風呂に由来しているといわれています。
北海道や東北といった寒い地域では、掻巻(かいまき)という寝具の別名としても知られています。

どんぶく

どんぶくとは、東北でのはんてんの別名です。
袖が半分というその形から半丁(はんてん)と呼ばれるようになり、衣服を「纏う」という意味が加わって半纏になったとのこと。
今とは違い、昔は各家庭でどんぶくを祖母や母が手作りすることもあったようです。

ちゃんちゃんことは? 半纏との違いも解説

ちゃんちゃんこと聞くと、60歳の還暦を祝う「赤いちゃんちゃんこ」を思い浮かべる人も多いでしょう。
ちゃんちゃんことは、袖が短いはんてんからさらに袖をなくした形の羽織ものを指します。
つまり、袖があるものをちゃんちゃんことは呼びません。
袖がないぶん着物や洋服を選ばず着やすい上に、動きやすいため、子供や高齢者向けのものが多い印象です。

【まとめ】「どてら」「はんてん」「ちゃんちゃんこ」の違い

着物や浴衣の上に羽織る服それぞれの違いをまとめてみました。
どれも服の上に着る冬向きの暖かいアイテムということが理解できたのではないでしょうか。

どてら旅館で浴衣の上に着るものとして使われていた防寒着。ゆったりしている。別名「丹前」
はんてん江戸時代の庶民が着用していた防寒着。別名「どんぶく」
ちゃんちゃんこはんてんの袖なし版
「どてら」「はんてん」「ちゃんちゃんこ」の違い

どてらは寝るときに布団代わりになる

大きな着物のような形をしたどてら・丹前は、綿が入っていて暖かいため寒い冬場に重宝します。
また、浴衣の上に羽織るものとして帯をしめてしっかり着用する以外であれば、寝るときに布団代わりとして使うことも可能です。
使い方は着物の形をした布団、かいまきと同じ。
袖を通して寝たり、掛布団のようにしたりして使います。
大きめのはんてんでも代用できるので、持っている人は自宅で試してみてください。

おすすめのはんてん・ちゃんちゃんこ5選

ここからは、冬に暖かいおすすめの半纏・ちゃんちゃんこを紹介。
着物や浴衣の上に羽織るもの、洋服の上に羽織るものが欲しい人は要チェックです。

たゆたふ (TAYU-TAFU) 六花 (ROCCA) 久留米織メンズはんてん 半纏

セーターといった厚手の洋服の上からもさっと着られるはんてん

久留米織で作られたメンズはんてんです。
こちらは縞や十字模様で作られたおしゃれなはんてんで、普段使いしやすいのが特徴。
職人2人の手によって綿入れがなされており、着ているうちに綿がずれたりかたよったりする心配がありません。

  • サイズ 着丈82cm 裄丈70cm 身幅62cm
  • 素材 綿、ポリエステル
楽天市場で見る7,700円 amazonで見る Yahoo!ショッピングで見る7,700円

たゆたふ (TAYU-TAFU) 久留米織 はんてん 半纏 レディース

ゆったりとして着心地が良いのにしっかり暖かいはんてん

同じく久留米織のレディースはんてんです。
格子や縞といった華やかな模様に、明るい色味を組み合わせてデザインされています。
小柄な女性ならすっぽりとお尻まで隠れるサイズなので、ひとつ持っていると冬場に重宝するでしょう。

  • サイズ 着丈78cm 裄丈68cm 身幅65cm
  • 素材 アクリル、ポリエステル、綿
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たゆたふ (TAYU-TAFU) 子ども 久留米 袖なし

分厚い上着を嫌う子供にもおすすめの動きやすいちゃんちゃんこ

アクティブに動き回る子供にぴったりのちゃんちゃんこです。
腕の動きを制限せず、さらに紐があるので簡単に脱げるということもありません。
こちらのちゃんちゃんこは成長に合わせて調節できる肩上げつきのため、長く使えるでしょう。

  • サイズ
    • 90 着丈48cm 裄丈15cm 身幅41cm
    • 100 着丈52cm 裄丈16cm 身幅42cm
    • 110 着丈57cm 裄丈17cm 身幅47cm
    • 120 着丈62cm 裄丈20cm 身幅53cm
  • 素材 アクリル、ポリエステル、綿
楽天市場で見る7,500円 amazonで見る7,500円 Yahoo!ショッピングで見る7,500円

綿の郷 (watanosato) 久留米織綿入りポンチョ ちゃんちゃんこ 男性用 日本製

暖かい綿入りで、寒い秋冬にぴったりのちゃんちゃんこ

ゆったりとした袖口でさまざまな体型の人が使いやすいちゃんちゃんこ。
176cmの男性が着用して少しお尻が隠れるくらいの長さです。
衿は昔ながらの別珍を用いて作られており、服の上からさっと羽織ってかさばりにくいのが魅力です。

  • サイズ 着丈82cm 肩幅53cm 身幅63cm
  • 素材 アクリル、ポリエステル、綿
楽天市場で見る5,500円 amazonで見る Yahoo!ショッピングで見る5,500円

綿の郷 (watanosato) 久留米織綿入りちゃんちゃんこ

裏地はコットン100%で乾燥した冬場も静電気が起きにくい

豊富なカラーバリエーションから選べる、綿の郷のちゃんちゃんこ。
深くて大きなポケットには手がすっぽりと入る上、ちょっとしたものを入れておくのにも便利です。
使用感が出ても陽に干すことでふんわりとよみがえり、しっかりと暖かさを保ちます。

  • サイズ 着丈77cm 肩幅47cm 身幅55cm
  • 素材 ポリエステル、綿
楽天市場で見る6,600円 amazonで見る Yahoo!ショッピングで見る5,500円

かいまき布団も紹介

ここまで、はんてんやちゃんちゃんこなどおすすめの上着を紹介しました。
最後に、冬の寝具として使えるかいまき布団を紹介します。

スリーププラス (sleep plus) フランネル かいまき毛布

大きめのはんてんのような形がユニークなかいまき布団

かいまき布団は袖を通し、首元までしっかり覆うので、寒さ対策に最適です。
使い方は、かいまき布団を着るか体の上にのせ、さらにその上から毛布や布団をかけるだけ。
秋口などは、かいまき布団ひとつでも十分暖かいです。

  • サイズ 幅140cm 高さ200cm
  • 素材 ポリエステル
  • 重量 2.1kg
楽天市場で見る4,480円 Yahoo!ショッピングで見る4,480円

まとめ

今回は、はんてんとどてらの違いや丹前とは何かなど、着物や浴衣の上に羽織るものの疑問について解説しました。
はんてんやちゃんちゃんこにはしっかりと中綿が入っているため、屋外で着るアウターくらい暖かいです。
自宅にいるときに着れば、暖房の温度を下げてよりエコな暮らしができるでしょう。
また冬場、朝晩の冷え込みが辛い人は、どてらやかいまき毛布も取り入れてみてください。

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