「エアプランツ」の種類と、通販で人気の商品5選 空気中の水分だけで育つからインテリアにもおすすめ、おしゃれな飾り方も紹介
観葉植物はおしゃれな空間作りには欠かせないインテリアアイテムの一つです。
しかし、大きくて場所の取る植木鉢、こぼすと厄介な土、さらに水やりなど、設置場所やお手入れを工夫しなければならず、何かと面倒なものです。
そういった手間も観葉植物の魅力の一つですが、できればもう少しハードルを下げて気軽に観葉植物を取り入れたい人も多いのではないでしょうか。
そんな願いを叶えてくれるのが、植木鉢も土もいらない不思議な植物、「エアプランツ」。
エアプランツとはいったいどんな植物なのでしょう。
今回は、エアプランツの特徴や育て方、おすすめの種類とおしゃれな飾り方まで詳しく紹介していきます。
土のいらない不思議な植物、エアプランツとは
エアプランツとは、中南米原産のプロメリア科チランジア属の植物(一般名:チランジア)のことを指します。
岩石やほかの樹などに張り付き、葉の表面から空気中の水分を吸収し成長する為、土のない場所で育てることができることから、「エアプランツ」と呼ばれています。
この手軽さから、観葉植物として親しまれるようになりました。
最近では、花屋や通販だけでなく、おしゃれな雑貨店や100円ショップなどでも販売されていることがあります。
育てやすく飾りやすい、エアプランツの魅力
エアプランツの魅力はなんといっても「土がいらない」ということ。
この、他の観葉植物にはない特徴によって、育てやすさやバリエーション豊富な飾り方など様々なメリットがあります。
そんなエアプランツの魅力を紹介します。
様々なスタイルでインテリアに馴染む
エアプランツは、基本的に土が入った植木鉢や水の入った容器を必要としないため、まるでインテリア雑貨や家具から植物が生えているかのように飾ることができます。
おしゃれな家具や雑貨を置いたものの、どこか寂しい場所にさりげなく置いておくだけで、温かみのある、おしゃれな雰囲気を演出することができます。
他の観葉植物に比べて育てやすい
こぼしてしまうと面倒で重たい土が必要ないため、手軽に育てやすいエアプランツ。
水やりの頻度もほかの観葉植物に比べて少なく、霧吹きで手軽にできるのも育てやすさのポイントです。
上手に育てると咲く、色鮮やかで美しい花
エアプランツを上手に育てると、美しい花を咲かせることができます。
しかし、エアプランツに花を咲かせるのは簡単ではありません。
その分花が咲いた時の感動は計り知れないものでしょう。
これから紹介する育て方や育てる環境についてなどを参考に、エアプランツを上手に育てて美しい花を咲かせてみて下さい。
見た目や育て方が違う、エアプランツの葉の種類
エアプランツと呼ばれるチランジアという植物は、大きく分けるとタンクタイプとエアータイプの2つのタイプに分類できます。
タンクタイプは、葉の付け根部分に水を貯めることができ、葉の根本と根から水分を吸収する種類で鉢などを使った土植えが適しています。
エアータイプは、葉や根の表面から水分を吸収する種類で土に植えずに育てることができます。
一般的に「エアプランツ」として販売されているのはこのエアータイプのチランジアです。
さらにエアータイプの中でも「銀葉種」と「緑葉種」の2種類に分類することができ、それぞれ見た目や特徴が異なるので詳しく見ていきましょう。
銀葉種
銀葉種は葉の表面に「トリコーム」と呼ばれる白銀色の毛のような器官に覆われている種類です。
トリコームにより、離れて見ると葉が銀色に見えます。
比較的明るい環境を好み、乾燥に強いという特徴がありますが、その反面、長時間の湿気に弱く腐りやすいという特徴があります。
日当たりが良く、風通しの良い場所に飾りたい場合におすすめの種類です。
緑葉種
緑葉種は銀葉種に対して葉の表面の「トリコーム」が少ない種類です。
それにより葉が緑色に見えます。
緑葉種は銀葉種とは反対に、直射日光が苦手で、水を好むので乾燥に弱いという特徴があります。
そのため、日が当たりにくく、湿気の多い場所に飾りたい場合におすすめの種類です。
エアプランツに適した置き場所
エアプランツに適した場所としてすべてのエアプランツに言えることは、風通しの良い場所に置くことです。
必ず空気が循環する風通しの良い場所に置きましょう。
そのほかの置き場所の要素である日当たりや温度・湿度に関しては、先ほども触れたように葉の種類によって少し異なるのでそれぞれ紹介していきます。
種類に合わせた「日当たり」
まず日当たりですが、比較的日光を好む「銀葉種」は日当たりの良い場所に置きましょう。
ただし、夏の直射日光は強すぎるので避けてください。
トリコームが少なく直射日光に弱い「緑葉種」は、明るい日陰や日陰になっている場所に置くようにしましょう。
成長に適した「温度」
チランジアは通常約10~35°Cまでの温度には耐えることができますが、それを超えてしまうと弱ったり傷んだりしてしまい、最悪の場合は枯れることもあります。
成長に適した温度は15~25°Cなので、夏は涼しい場所に、冬は暖かい場所に置くことを意識すると良いでしょう。
エアプランツの水やり方法
エアプランツと呼ばれるチランジアは、空気中から水分を吸収することができる植物ですが、やはり、水やりは必須です。
しかし、水やりを適切に行っていないと腐敗や枯れる原因になってしまいます。
エアプランツの水やりのポイントは3つあります。
- 夜間に空気中の水分や窒素を吸収し成長するため、夕方から夜にかけての時間帯に水やりをするのがおすすめ。
- 冬と湿気の多い時期は水やりの頻度を減らす。
- 葉がしおれていたり、先端が枯れているときは、水分が不足している可能性が高い。
この3つのポイントに注意して、これから紹介する水やり方法の中からチランジアの種類や環境、自分のペースに適した水やり方法を選んで行いましょう。
霧吹きで湿らせる「ミスティング」
霧吹きを使ったミスティングは、エアプランツの基本的な水やり方法。
チランジアの全品種に適しています。
霧吹きでエアプランツ全体がしっかりと湿るように水を吹きかけてください。
水やりの頻度は、週に2~3回を目安に湿度や季節に合わせて調節するとよいでしょう。
葉と葉の間に水がたまった状態だと、傷んでしまう場合があるので、濡らし過ぎてしまった場合は逆さにしてしっかりと水を切るようにしてください。
水にくぐらせる「ディッピング」
水にエアプランツを短時間つけるディッピングは、霧吹きよりも素早く水やりができるため、たくさんのエアプランツを管理している場合におすすめな水やり方法です。
水をためたバケツや容器にエアプランツを短時間つけこみ、取り出したらしっかりと水気を切りましょう。
霧吹きでは届きにくい部分にまで水を浸透させることができるのもディッピングのメリットです。
普段は霧吹きで、乾燥が気になったらディンピングで、など水やりの方法を使い分けるのもおすすめです。
水に一晩浸す「ソーキング」
ソーキングはエアプランツの株全体を長時間(8時間程度)水に浸して給水させる水やり方法です。
10日に一度程ソーキングを行えば、ミスティングやディッピングといった水やりをする必要がなくなるため、こまめに水やりやお手入れができない人におすすめです。
ただし、銀葉種などの乾燥を好むタイプのチランジアにはソーキングは行わないほうが良いでしょう。
ソーキングは頻繁に行ってしまうと負担になってしまうため、なるべくならミスティングやディッピングでの水やりをおすすめします。
また、ソーキングは極度に乾燥してしまったときの対処法としても用いられるため、水やりを忘れてしまったときなどに行ってみるのも良いかもしれません。
おすすめのエアプランツの種類、それぞれの育て方や特徴を紹介
おすすめのエアプランツ種類を紹介します。
それぞれの育て方や特徴も紹介していきますので、育ててみたい、飾ってみたいと思えるエアプランツを探しの参考にしてみてください。
エアプランツ ブラキカウロス
エアプランツとしてよく見る形状の普及種、チランジア・ブラキカウロス。
開花すると葉が全体的に美しい赤色になり、中心部から筒状の紫色の花を咲かせます。
水を好む緑葉種なため比較的に多めに水をやり、高い湿度を保つとよく成長します。
基本的に丈夫で育てやすい種ではありますが、やや寒さに弱いので10度以上を維持して育てるようにしましょう。
- 植物名 チランジア・ブラキカウロス
- 種別 緑葉種
- 原産国 メキシコ~中南米
- サイズ 幅9~10cm
エアプランツ トリコロール
美しい花を咲かせるエアプランツ、チランジア・トリコロール。
開花すると花序が赤、先端が黄色、花が紫色の3色になることからトリコロールと名づけられました。
細く硬くまっすぐに伸びる葉が特徴で、スタイリッシュな印象です。
日当たりの良い場所で育てると緑の葉が赤く色付いてきます。
水を好むため、比較的多めに水をやり、直射日光を避けた明るい場所に置くとよく育ちます。
- 植物名 チランジア・トリコロール・メラノクラテル
- 種別 緑葉種
- 原産国 メキシコ~中南米
- サイズ 幅13~14cm
エアプランツ ベイレイ
株元が膨らんでいる壺型のエアプランツ、チランジア・ベイレイ。
成長が早く育てやすいため、初心者にもおすすめのエアプランツです。
開花すると赤い花苞から紫色の細長く美しい花が咲きます。
水を好むので週に2、3回は水を与えるようにしましょう。
- 植物名 チランジア・ベイレイ
- 種別 緑葉種
- 原産国 アメリカ中米域
- サイズ 幅17~18cm
エアプランツ キセログラフィカ
カールした銀色がかった葉が美しい大き目のエアプランツ、チランジア・キセログラフィカ。
大きくカールした葉はボリューミーで存在感があります。
エアプランツとしては比較的大型で株元に水を貯めることができ、銀葉種であるため乾燥にも強く、初心者でも育てやすいです。
直射日光を避け、日当たりと風通しの良い場所で育てるようにしましょう。
- 植物名 チランジア・キセログラフィカ
- 種別 銀葉種
- 原産国 メキシコ~グアテマラ
- サイズ 幅15~18cm 高さ13cm
エアプランツ ウスネオイデス
垂れ下がるように成長していくエアプランツ、チランジア・ウスネオイデス。
白銀種特有の銀色がかった葉と、もしゃもしゃと下に垂れ下がった姿が印象的で人気のエアプランツです。
家具やカーテンレールなどに吊るすだけでおしゃれな雰囲気をプラスすることができます。
日光を好みますが、夏の直射日光は避けてください。
水を好むので全体がしっかりと濡れるよう霧吹きなどで水を与えましょう。
- 植物名 チランジア・ウスネオイデス
- 種別 銀葉種
- サイズ 長さ 約40cm
エアプランツのおしゃれな飾り方、おすすめのエアプランツホルダー・スタンド6選
土のいらないエアプランツは、スタンドやホルダーを使うことで様々なスタイルでおしゃれに飾ることができます。
そこで、吊るしたりオブジェのように置いたりなど、様々な飾り方ができるおすすめのスタンド・ホルダーを紹介します。
是非、部屋のインテリアに合ったホルダーやスタンドを見つけておしゃれにエアプランツを飾ってみてください。
ディティール (DETAIL) エアプランツハンギングプランター SOLID LINE SL-02
エアプランツをおしゃれに飾ることができる、スチール製のオーナメント。
中心部に株を納めて吊るすことでハンギングプランターとして部屋におしゃれに飾ることができます。
吊るす場所やフックさえあれば、置き場所を作る必要がないのもハンギングプランターの魅力。
棚やカーテンレールなどのちょっとした空間に吊るすことで、目線に近い位置にグリーンを飾ることができるため、より植物を近くで楽しむことができるおしゃれなエアプランツホルダーです。
- 外形寸法 幅9.5cm 奥行9.5cm 高さ14.0cm
- 素材 鉄
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クリアガラスのハンギングケース 62110
しずくのようなフォルムがかわいらしい、ガラス製のハンギングエアプランツケース。
ドームは全体がガラス製で透明なため、中身のディスプレイの仕方によって見え方が変わります。
エアプランツをアート作品のように飾ることを楽しめるおしゃれなハンギングエアプランツホルダーです。
- 外形寸法 幅14.5cm 奥行14.5cm 高さ33.0cm
- 紐の長さ 約47.0cm
- 素材 ガラス、麻
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ハンギングプランター ストーンウッドプレート
エアプランツを絵のように飾ることができる、樹脂製のプレート。
プレートに開けられた穴から針金によってエアプランツを固定することができます。
石と木の粉がブレンドされた特殊な樹脂で作られたプレートは独特の風合いでおしゃれ、エアプランツとよく合います。
プレートごと水につけてディッピングやソーキングを行うことができるので水やりの際も簡単。
水につけた後は、飾る場所や壁が汚れないように、よく水気を拭き取りましょう。
- 外形寸法 幅10.0cm 高さ14.8cm 厚さ0.8cm
- 素材 樹脂
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テラリウム キューブ10
エアプランツをオブジェのようにおしゃれに置くことができる、ガラス製のキューブ型ケース。
ケースだけでも置物としておしゃれなキューブはエアプランツを中に入れることで、生きたオブジェとしてさらに魅力が増します。
棚や窓辺のスペースに、エアプラツをおしゃれに飾りたい人におすすめのエアプランツホルダーです。
- 外形寸法 幅10.0cm 奥行10.0cm 高さ10.0cm
- 素材 ガラス
エアプランツ専用ホルダー ぐるぐるスツール
シンプルでスタイリッシュなスプリング状のエアプランツスタンド。
錆びにくいステンレスでできた、渦巻き状のシンプルな形状ですが、エアプランツの成長に欠かせない「通気」を確保することができる合理的なスタンドです。
見た目がシンプルなので他のインテリア雑貨とも合わせやすく、エアプランツの個性を活かして飾ることができるおしゃれなエアプランツスタンドです。
- 外形寸法 幅4.5cm 高さ6.5cm
- 素材 ステンレス
エアプランツ専用ホルダー ぐるぐる
連結することでいくつものエアプランツを飾ることができる、スプリング状のエアプランツホルダー。
両端がフック状になっているため、複数のホルダーを連結して飾ることができます。
もちろん、1つのホルダーに紐などを取り付けて単体で飾ってもおしゃれ。
先ほど紹介した「ぐるぐるスツール」同様、通気が確保できるためエアプランツにも優しいおしゃれなエアプランツホルダーです。
- 外形寸法 長さ8.0cm
- 素材 ステンレス
まとめ
いかがでしたでしょうか。
エアプランツの種類や育て方、おしゃれに飾れるホルダー・スタンドまで紹介していきました。
他の観葉植物に比べて簡単に取り入れられて、育てやすいエアプランツは、おしゃれなインテリアグリーンとしておすすめの植物です。
また、エアプランツは簡単ではありますが、しっかりと世話をすることが必要なことも忘れてはいけません。
その分、愛着も湧いてくるものです。
お手入れが簡単で飾りやすい「生きた植物」エアプランツを、ぜひ、部屋に取り入れてみてはいかがですか。