2022年3月14日更新

介護に便利なシャワーチェアおすすめ11選折りたたみできるものやキャスター付きなど風呂で使う椅子の選び方も紹介

2022 3/14

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介護をしている人にとって、特に大変な作業のひとつが「入浴介助」ではないでしょうか。
お風呂は家の中でも特に滑りやすく転倒が心配な場所。
狭いお風呂で安全に気遣いながらの介護は、とても疲れるものです。
そこでおすすめしたいのが、安定した姿勢で座ったまま体を洗える「シャワーチェア」。
この記事では、シャワーチェアの種類や上手な選び方について解説。
おすすめの商品もあわせて紹介します。

介護で使うシャワーチェアとは

シャワーチェアとは、主に浴室での立ち座りや浴槽への出入りが難しい高齢者が使う椅子のことです。
普通の風呂椅子よりも座面が高いので安定した姿勢を保ちやすく、立ち座りの際の足腰への負担が少ないのが特徴。
ほとんどのシャワーチェアは脚部にゴムキャップがついていたり、座面に滑りにくいクッションがついていたりと安全性への配慮がなされているため、筋力低下や関節リウマチなどで転倒が心配な高齢者も安心です。
シャワーチェアを使うことで、一人で入浴する人も介護を受ける人もより快適なバスタイムになるうえ、介助をする側の負担も格段に減るでしょう。

シャワーチェアの種類と選び方

シャワーチェアは、その形状によって大きく4種類に分けられます。
それぞれどんな人に向いているかが違うので、使う人に合ったタイプを選ぶことが大切です。

手軽に使えるタイプ

いちばん小さくて値段も安い「スツール」タイプは、自分で動けるけれど立ち座りや浴槽への出入りが辛くなってきた、と感じている人におすすめ。
洗い場の床に直に座ったり、小さくて安定性の悪い風呂椅子に無理に座ったりするよりも、ずっと安全かつ快適にバスタイムを過ごせます。
背もたれや肘掛けがない分、自力で姿勢を安定させる必要があるため、筋力の維持につながるというメリットもあります。

座位が安定している人におすすめのタイプ

比較的安定した姿勢で座っていられるものの、スツールだけでは疲れてしまう、という人には「背もたれ付き」のシャワーチェアがおすすめ。
疲れたら背もたれに体を預けて休める上に、座ったまま体の向きを変えることも容易なので、洗い作業もしやすいでしょう。
中には座面の側面に手でつかめる持ち手がついたものもあり、立ち上がりの際に体に力を入れやすいものもあります。

座位に不安がある人におすすめのタイプ

背もたれだけでは安定した姿勢を保てない人におすすめなのが、「背もたれ・肘掛け付き」のシャワーチェア。
肘掛けが跳ね上げ式のタイプと固定されているタイプがあるので、好みに応じて選びましょう。
跳ね上げ式は必要に応じて肘掛けをたたんでおけるので、浴槽へ移動する時などに便利です。
一方、立ち上がる時の安定感という点では、固定式の肘掛けの方が優れているといえるでしょう。

キャスターのある車椅子タイプ

自力でお風呂まで移動するのが難しい人の場合は、車椅子のように使えるキャスター付きのシャワーチェアがおすすめです。
あらかじめ服を脱いだうえでベッドや車椅子から移乗し、そのままお風呂の中まで移動して使います。
安全の確保のために、必ずキャスターがロックできるものを選びましょう。
中には座面の下にバケツやポットなどを設置して、ポータブルトイレのように使えるタイプもあります。

あると便利なシャワーチェアの機能

上に挙げたタイプの違いの他にも、シャワーチェアを選ぶ時に確認したいことがいくつかあります。
快適でスムーズな入浴のための大事なポイントなので、しっかりチェックしましょう。

高さ調整できるものが安心

シャワーチェアを選ぶ時に重視すべきポイントのひとつが座面の高さ。
立ち座りのしやすい座面高さは使う人によって違います。
また同じ人でも、体調の変化によって使いやすい高さが変わってくることも。
そうした違いや変化に対応するためには、高さ調整ができる椅子がおすすめです。
ちなみに最適な座面の高さは、使う人が座ったときの膝下の長さが目安になるので、参考にしてみて下さい。

収納がしやすい折りたたみタイプもおすすめ

シャワーチェアは場所を取るので、椅子を使わない家族が入浴する時などはどうしても邪魔になることがあります。
他の家族も快適なバスタイムを楽しめるようにするには、折りたたみタイプのシャワーチェアがおすすめ。
さらに折りたたんだ状態で自立するタイプなら、お風呂の洗い場にそのまま置いておいても倒れてきたりする心配が少ないので安心です。

おすすめのシャワーチェア11選

介護を楽にしてくれる、おすすめのシャワーチェアを厳選して紹介します。
「アイリスオーヤマ」や「山善」、「パナソニック」など、人気のメーカーを中心に集めてみました。

アイリスオーヤマ (IRIS OHYAMA) シャワーチェアハイタイプ SCN-450

シンプルで軽量な「アイリスオーヤマ」のシャワーチェア。
軽いながらも約100kgの重さに耐える、頑丈な設計です。
座面の両端の持ち手をつかむことで、楽に立ち座りができるのが特徴。
こちらは座面高さ45cmのハイタイプで、膝や腰に負担がかかりにくい仕様です。
このほかに小柄な人に使いやすい高さ35cmのロータイプもあるので、普段使っている椅子の高さを参照し、近い方を選びましょう。

外形寸法幅42cm 奥行40cm 高さ45cm
高さ調整なし
折りたたみ不可

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山善 (YAMAZEN) コンフォートシャワースツール YS-7 001SN

実用的な家具や生活雑貨でおなじみ「山善」のシャワーチェア。
こちらは座面の高さを変えられるタイプで、使う人の身長や体のコンディションに合わせて調整できるのがポイントです。
座面はクッションマットつきで、冷たくなく優しい座り心地。
カラーバリエーションが豊富で、さりげなく使う人の気分を明るくしてくれそうなところも魅力的です。

外形寸法幅42cm 奥行40cm 高さ36cm~51cm
高さ調整 7段階
折りたたみ不可

amazonで見る4,295円楽天市場で見る
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山善 (YAMAZEN) コンフォートシャワーチェア YS-700 3SN

「山善」の背もたれつきシャワーチェア。
スツールタイプでは姿勢が安定しない人におすすめです。
座面と背もたれの両方に付属のクッションマットを貼り付ければ、座り心地も快適。
上のスツールと同じように、こちらも座面の両脇に持ち手がついているので、肘掛けがなくても立ち座りが楽です。
座面の高さの可動範囲が広く、小柄な人から背の高い人まで対応できるのもポイントです。

外形寸法幅42cm 奥行46cm 高さ67.5cm~82.5cm 座面高さ35.5cm~50.5cm
高さ調整 7段階
折りたたみ不可

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マックスシェアー (maxshare) シャワーチェア背もたれ付き a08215

背もたれ付きタイプとしてはお手頃な価格が嬉しい、「マックスシェアー」のシャワーチェア。
本体は軽量なアルミ製ですが、高さ調整用のボタンは錆びに強いステンレスを採用しています。
ゆるやかにカーブのついた座面は体にフィットしやすく、姿勢も安定しやすいのが魅力。
背もたれの幅が広く、ゆったりと背中を預けられるのもポイントです。
真っ白で清潔感のあるデザインも好印象です。

外形寸法幅46.8cm~49.5cm 奥行41.5cm~44cm 高さ65.5cm~75cm 座面高さ34cm~44cm
高さ調整 5段階
折りたたみ不可

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パナソニック (Panasonic) シャワーチェアコンパクトユクリア折りたたみ背もたれ付き N0044

「パナソニック」の折りたたみ式シャワーチェア。
本体はコンパクトですが、頑丈で安定感があります。
厚さ15mmのクッションマットは柔らかく肌当たりが優しいため、より快適な座り心地に。
取り外して洗えるのでいつでも清潔に保てます。
座面の高さはやや低めの範囲での調整となるため小柄な人におすすめです。

外形寸法
- 使用時幅40cm 奥行40cm~46.5cm 高さ55cm~65cm 座面高さ3 1.5cm~41.5cm
- 折りたたみ時幅40cm 奥行20cm 高さ66cm~76cm
高さ調整 6段階
折りたたみ可

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サンルック (SunRuck) シャワーチェア調高背付き肘掛け介護用 SR-SBC018KD

家具や家電、アウトドア用品などを扱う「サンルック」のシンプルなシャワーチェア。
すっきりしたホワイトカラーで圧迫感がなく、お風呂の中を狭く感じさせないデザインです。
しっかりした握りやすく滑りにくい肘掛けがついており、立ち上がる時に安心して体重をかけられます。
座面が高めになっているため、立ち座りの際に足腰への負担が気になる人、比較的背の高い人に向いています。

外形寸法幅43cm 奥行42cm 高さ73cm~85cm 座面高さ42cm~54cm
高さ調整 6段階
折りたたみ不可

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パナソニック (Panasonic) シャワーチェアユクリアワイドおりたたみ PN-L41622A

上の「パナソニック」の「ユクリア」に肘掛けがついたバージョン。
座面も広くなって、よりゆったりと楽に座れる設計になっています。
肘掛けは跳ね上げ式で、邪魔になる時は上に上げておけるのが使いやすさの秘訣。
浴槽への移動時などは、浴槽に近い側の肘掛けだけ上に上げておけばスムーズに入れます。
クッションや脚ゴムに防カビ加工を施しているのもポイント。
簡単なお手入れだけで長期間気持ちよく使えます。

外形寸法
- 使用時幅45.5cm 奥行49cm~57.5cm 高さ64cm~74cm 座面高さ36cm~46cm
- 折りたたみ時幅45.5cm 奥行20cm 高さ76cm~86cm
高さ調整 6段階
折りたたみ可

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パナソニック (Panasonic) ユクリアワイドSP U型おりたたみN PN-L41621A

「ユクリアワイドおりたたみ」よりも、さらにもう一段階座面が広くなったタイプ。
体格のよい人でも使いやすい一品です。
U字型の座面は、通常座ったままでは洗いにくい部分も洗えるので便利。
肘掛けは裏側までクッションで覆われているので、万一肘をぶつけたりしても安心です。
サイズが大きくゆったり座れる分、お風呂が狭く感じられることもある点には注意しましょう。

外形寸法
- 使用時幅50.5cm 奥行50cm~58.5cm 高さ68cm~78cm 座面高さ36cm~46cm
- 折りたたみ時幅50.5cm 奥行20cm 高さ88cm~99cm
高さ調整 6段階
折りたたみ可

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山善 (YAMAZEN) コンフォート折りたたみシャワーチェア YS-1060

「山善」の折りたたみ式シャワーチェア。
「パナソニック」の「ユクリア」の肘掛け付きタイプと同じような仕様で、よりリーズナブルな値段設定が嬉しい一品です。
折りたたんだ時の厚みがとてもコンパクトなのもポイント。
しかも、たたんだ状態で自立するので、そのまま洗い場の壁ぎわに置いておいても倒れてくる心配が少ないのも魅力的です。

外形寸法
- 使用時幅50.5cm 奥行48cm~56cm 高さ67.5cm~77cm 座面高さ35.5cm~44.5cm
- 折りたたみ時幅50.5cm 奥行16.5cm 高さ77cm
高さ調整 5段階
折りたたみ可

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カワムラサイクル簡易シャワー用車いす折りたたみ KS C-2/ST

浴室までの移動に介護が必要な人のための、キャスター付きのシャワーチェア。
必要に応じて、後輪をロックして固定できます。
コンパクトなため狭いお風呂でも移動しやすく、介護する側も負担が少ないのが魅力。
前輪が大きく、少々の段差ならスムーズに乗り越えられるのもポイントです。
肘掛けは跳ね上げ式、さらに背もたれ全体を前に倒してたためるので、使わない時の収納もしやすい一品です。

外形寸法幅46cm 奥行56cm~65cm 高さ86cm 座面高さ40cm
高さ調整なし
折りたたみ可

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睦三 (MUTSUMI) シャワーキャリー LX

大阪の介護用品メーカー「睦三」のロックキャスター付きシャワーチェアです。
アルミ製の軽量フレームで取り回しが簡単。
縦にコンパクトに折りたためるので、使わない時の収納にも困りません。
足置き部分は跳ね上げ式なので、不要な場合は使わずに自分の足を使って漕ぐように移動する、といったことも可能。
さらに座面の下に広口のバケツをつければ、排泄の介助にも使える便利なシャワーチェアです。

外形寸法
- 使用時幅51.5cm 奥行80.5cm 高さ88cm 座面高さ46cm
- 折りたたみ時幅51.5cm 奥行25cm 高さ80cm
高さ調整なし
折りたたみ可

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まとめ

シャワーチェアのタイプや選び方、おすすめの商品などを紹介しました。
ひと口にシャワーチェアと言っても、一人で入浴できる人向けのタイプから生活全般において介護が必要な人のためのものまで、いろいろな種類があります。
使う人に合ったものを選ぶことはもちろん、その人の体の状態の変化を見ながら適宜買い替えることも必要になるでしょう。
記事を参考に、家族で相談しながら選んでみて下さい。