【トリマー監修】トイプードルのカット例 夏用の短めや秋冬カットの種類も
顔やマズル、しっぽのカットのスタイルによって、全く異なる姿になるトイプードル。
この記事では、トリマー監修のトイプードルのカット例とその種類を特集します。
新定番のテディベアカットや夏用の短めサマーカット、秋冬にかわいいふんわりカットなども紹介。
また、トイプードルをカットする手順、カットする頻度も解説しているので自宅でのカットに挑戦したい人は要チェックです。
子犬もOK?トイプードルのカットの頻度とは
トイプードルのカットができるのは子犬でも生後3ヶ月以降。
健康と美しい被毛を保つために、1ヶ月に1度の頻度でカットするのが好ましいとされています。
他の犬よりカット頻度が高い理由は、トイプードルの被毛は放置するとどんどん伸び続けるため。
カットを怠ると皮膚病やにおいの原因になるので、こまめにトリミングするのがおすすめです。
ただし、サマーカットにした場合や、毛量が少ないトイプードルのカット頻度は2ヶ月に1回くらいで大丈夫な場合も。
特に、老犬など移動の負担が大きいトイプードルは、サマーカットのようにバリカンを入れたスタイルにしてカット頻度を減らすのがおすすめです。
外が苦手なトイプードルなら、カットを自宅で行うのも良いでしょう。
トイプードルのカット道具の選び方
トイプードルのカットを自宅で行いたい人向けに、カット道具の種類について解説します。
ハサミとバリカンどちらも用意しておくと便利です。
ハサミでカットするメリット
ハサミでカットするメリットは、やはり柔らかい被毛を保てること。
皮膚に直接当てるバリカンとは違い、肌荒れしにくいハサミでのカットなら子犬も安心です。
それだけでなく、バリカンの音や振動を怖がるトイプードルに対してもストレスなくトリミングできます。
ハサミでのカットは、テディベアカットやふんわりカットなど、秋冬向けのスタイルに適しているといえるでしょう。
バリカンでカットするメリットと注意点
トイプードルを短めにカットしたい人はバリカンという選択肢も。
バリカンは、夏向けのサマーカットやトイプードルらしさを強調できる顔バリ、ライオンのしっぽ風カットなどに適しています。
カット頻度を減らしたい人、トリミング自体が苦手な子には短時間で済むバリカンカットがぴったり。
ただし、短めに刈り込むことで被毛の伸びが悪くなったり、毛質がかたくなったりしてしまう恐れもあるので注意が必要です。
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かわいいトイプードルのカットの種類
ここでは、トイプードルのカットの種類を紹介。
顔・マズルの長さや、毛量が少ないか多いか、夏向け秋冬向けなど、さまざまな要因により適したカットは異なります。
テディベアカット
クマのぬいぐるみのように仕上がる、かわいらしい雰囲気のテディベアカット。
子犬のようにマズルが短めの顔のトイプードルにぴったりで、黒毛の子は本物のクマのような仕上がりに。
おでことマズルのあたりを丸くカットすることで幼さがアップします。
耳の毛は短くするとよりテディベアっぽく、耳の毛を長く残すとエレガント。
テディベアカットは春夏秋冬問わず、年中を通しておすすめのスタイルです。
秋冬向けのふんわりカット
秋冬に挑戦したいふんわりカットは、その子の特徴や雰囲気に合うスタイルを実現できます。
全体的に丸っこく仕上がるカットの種類で、毛質の柔らかさを強調できるのが特徴です。
足の先から耳、顔、しっぽ、マズルまで丸っこくカットします。
毛量の少ないトイプードルでも、その子に合ったスタイルのふんわりカットをアレンジして楽しんでみてください。
マッシュカット
きのこのような見た目で、ユニークな印象を与えるマッシュカット。
マズルの毛を丸くカットして、頭、耳、耳周りの毛をつなげるスタイルです。
耳の毛を長く伸ばすとゴージャスな印象になります。
ボリューミーでかわいいマッシュカットは秋冬におすすめのカットの種類。
ただしその分毛玉ができやすい傾向にあるので、自宅でのこまめなグルーミングが必要です。
子犬用のパピーカット
はじめてトリミングする子犬はパピーカットに挑戦してみましょう。
子犬用のパピーカットは、細く柔らかく、まだ毛量の少ない子犬に適したカットの種類です。
毛量や毛質を考慮したカットで、その子に合ったスタイルを提案してくれます。
かわいくおしゃれに仕上げる以前に、トリミングに慣れてもらうためのカット方法という認識でいましょう。
夏に適したサマーカット
短めのサマーカットは夏におすすめ。
さっぱり涼しげな印象になるだけでなく、短めのためカットの頻度を減らせるのもメリットです。
一言でサマーカットといっても人によって認識が異なるので、トリマーに依頼する時は参考の写真を見せると失敗が少ないでしょう。
しっぽのカットも含め、汗ばむ春~夏本番にかけてはサマーカットも検討してみてください。
自宅でトイプードルをカットする時の手順
自宅でトイプードルをカットしたい人に向けて、カット時の手順を解説します。
下準備をした上でハサミやバリカンを使いましょう。
爪切りや耳掃除などの下準備
まず耳掃除と爪切りをします。
耳掃除はカンシにガーゼを巻いたものか、綿棒に直接耳洗浄剤をつけて行います。
爪切りで注意したいのが、黒い爪の子です。
爪が黒い場合はライトを使って照らしながら、血管を傷つけないよう慎重に行いましょう。
爪にやすりをかけたら、足裏とお腹、肛門周りをバリカンで短めに刈って下準備完了です。
シャンプーとドライング
シャンプーをする時は目や耳にお湯、シャンプーが入らないよう注意しながら行います。
トイプードルの被毛を濡らして、泡だてたシャンプーで優しく洗ってあげてください。
シャンプー後、トリートメントを洗い流したら、体が冷える前にドライングをしましょう。
ドライヤー片手にスリッカーブラシを使いながら乾かすと、毛量の少ない子でもふわふわに仕上がります。
コームで整えたらカット開始
トイプードルをカットしやすいように毛流れを整えましょう。
この工程でカットのしやすさやスタイルの完成度が変わります。
まず、皮膚と平行になるよう、被毛にコームを入れてください。
マズルや耳まで念入りに、毛玉がある場合は最初にカットしておきましょう。
顔周りにコームを入れる時は目に触れないように気をつけてください。
自宅でトイプードルをカットする時のポイント
自宅でトイプードルをカットする際、刃先は必ず「外側」に向けて「刃先」を使って切ってください。
また、顔の中でもハサミを入れるのが危険な目の周りは、必ずコームで立毛させて整えましょう。
自宅でのカットに慣れている人は顔と頭、耳などパーツごとに分けてカットするのもおすすめ。
そうすることで頭と耳の境をしっかりとカットでき、メリハリがつきます。
足回りは足の形に沿って丸く切るとすっきり仕上がります。
忘れがちなしっぽまでカットしたら完成です。
まとめ
トイプードルのカット例に加えて、子犬はいつからカットできるか、カット頻度やカットの手順も紹介しました。
短めのサマーカットやマッシュカット、テディベアカットなど、トイプードルのカットの種類はさまざま。
シンプルなスタイルに、顔・マズルやしっぽのカットで個性を出すのもおすすめです。
爪が黒くて自宅での爪切りが怖い、カットに自信がないという人は、カット例をトリマーに見せてお願いするのも良いでしょう。