エアコンの消臭対策 カビやタバコ臭の原因、16度で冷やす方法も解説

エアコンのある寝室の写真
出典:Pixabay

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久しぶりにエアコンを稼働した時に、冷風や温風とともに嫌な臭いが吹き出してきたことはありませんか。
カビ臭やタバコ臭など、エアコンの嫌な臭いには必ず原因があります。
今回はエアコンの嫌な臭いの原因と、家庭でもできる原因別の消臭方法や予防方法を紹介。
16度の温度設定で冷やすなど応急処置的に手軽に試せる方法、臭いの予防にもなる効果的な方法も解説します。

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嫌なエアコンの臭い 主な原因とは?

カビやタバコ臭など、まずはエアコンの嫌な臭いの種類をチェック。
予防のためにも、エアコンの嫌な臭いの原因を押さえておきましょう。

室内の空気の汚れ

エアコンは室内の空気を取り込んで室内に吐き出す構造です。
例えば喫煙者がいる場合、エアコンが空気中のタバコのヤニを吸い込んで内部に蓄積し、放出することで部屋がタバコ臭くなります。
油っこい料理や焼き肉、焼き魚、匂いの強い料理を頻繁に作る台所、ペットと暮らす部屋のエアコンも要注意。
特にタバコのヤニや料理の油が室内機の内部やファンなどに付着するとそこにホコリが付着し、カビの繁殖の原因にもなります。

水気や湿気によるカビ

エアコンの嫌な臭いで最も大きな原因の一つが水気や湿気によるカビ。
部屋の空気を吸い込むとき、空気中のホコリや汚れも取り込んでしまいます。
そホコリや汚れがエアコン内部に発生した結露の水気や湿気と混ざり合い、雑菌やカビの温床に。
カビが繁殖した状態でエアコンを運転すると、カビが温風や冷風と一緒に吐き出されるため部屋中にカビの菌と臭いが広がってしまいます。

吹き出し口やフィルターのホコリ

フィルターはエアコンが空気と一緒にホコリや汚れを吸い込まないようにする部品です。
長年掃除していないフィルターにはホコリがびっしりと付き、エアコン内部に取り込む空気を汚してしまうことも。
また吐き出す空気もホコリやカビが混じり、吹き出し口にもホコリが溜まってしまいます。
取り外せるフィルターは一番掃除が簡単な場所でもあるため、こまめにホコリを取り、吹き出し口も掃除しましょう。

ドレンホースの不具合

エアコンの嫌な臭いは、基本的には室内や室内機の汚れによるものです。
もし室内側に心当たりがない場合は、ドレンホース(排水ホース)をチェック。
ドレンホースはエアコン内部に発生した水滴を室外に排出するホースのこと。
ホースの先端が排水溝に入っていると、排水溝の臭いが室内に上がってきます。
またドレンホースに枯葉や水、虫の死骸などが詰まると排水ができず、雑菌やカビの発生につながるため注意が必要です。

手軽にできるエアコン消臭対策

ここからは、応急処置としてカビやタバコの臭いを手早く軽減したいときに試せる方法を紹介。
16度や30度の温度設定によってどんな変化があるのか、見ていきましょう。

16度の冷房で1時間稼働させる

冷房の最低温度の16度でエアコンを1時間稼働させる方法はSNSでも紹介されています。
エアコン内部の結露に熱交換機などに付着していた臭いの原因物質が溶け込み、ドレンホースから排出されることで臭いが軽減される仕組みです。
臭いの原因物質を排出するまでは臭いがするため、窓を開けて換気を行うことが大切。
あくまで一時的な対処法のため、根本的な対策を行うまでのつなぎと考えましょう。

30度の暖房で1時間稼働させる

エアコンがカビ臭いときは30度の高温で1時間暖房運転し、エアコン内部を乾燥させる対処法も。
こちらもSNSで話題になった方法で、高温の暖房運転でカビの繁殖を抑え、死滅させることで臭いを軽減させます。
乾燥後はしっかりと換気してカビの発生を抑えましょう。
一時的な対処法のため、この方法でも臭いが除去できない場合は長年蓄積した汚れがこびりついている場合も。
次に紹介する消臭対策も参考にしてください。

より効果的なエアコン消臭対策

16度や30度の温度設定など、手軽にできる一時的な対処法を紹介しました。
続けて、定期的に行うべきエアコンの消臭対策と効果的な対処法、臭いの予防法を解説します。

定期的に送風運転をする

冷房や除湿運転後にすぐに電源を切ると発生した結露がそのまま溜まり、カビの原因に。
使用後は1時間の送風運転をして乾燥させるとカビの繁殖を予防できます。
内部クリーン機能付きのエアコンなら自動で結露を除去できるのが便利。
オフシーズンも月に2回を目安に送風運転をしてホコリを溜めないようにしましょう。

室内をきれいな状態に保つ

エアコンが嫌な臭いを吸い込まないように室内をきれいな状態に保ち、 嫌な臭いの原因を作らないことは最も重要な予防策。
ホコリを溜めない、雑菌やカビの温床となるゴミや湿気のあるものはすぐに片付けるようにしましょう。
窓を開けたり換気扇を使用したりして定期的な換気を行うことも効果的な臭い対策の1つです。

フィルターを掃除する

ホコリをキャッチするフィルターは月2回を目安に掃除するのがおすすめです。
いきなりフィルターを洗うと水分を含んだホコリで目詰まりになることも。
外す前に掃除機で大きなホコリを吸い、外してから細かいホコリを払いましょう。
風呂場や洗面所でフィルターの内側からホコリを洗い流し、乾拭きしてから陰干し、完全に乾いたらエアコンに装着。
水洗いを推奨しないメーカーもあるため事前に説明書で確認してください。

ルーバー(吹き出し口)もキレイに

エアコンのルーバー(吹き出し口)は、掃除しやすい位置にありながら意外と見落としがち。
ルーバーにホコリやタバコのヤニ、カビが付いたまま送風すると嫌な臭いが部屋に広がるため、忘れずに点検と掃除を行いましょう。
掃除方法は、水で薄めた中性洗剤をつけて固く絞った布で隅々までよく拭き、次に水拭きします。
仕上げに乾拭きして十分に乾かしましょう。

エアカットバルブを使う

エアカットバルブは逆止弁とも呼ばれ、カットしたドレンホースの間に取り付ける道具。
外気や嫌な臭い、水の逆流や虫・ネズミの侵入を防ぐのに使えます。
気密性の高い住宅でエアコンがポコポコ音を立てるのを防ぐのにも効果的。
エアカットバルブを使うことでドレンホースを清潔に保ち、室外からの嫌な臭いの逆流を防げます。

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虫の侵入を防いでドレンホースを清潔に保つ

エアコンのドレンホースに虫が侵入することを防いで、ホース内を清潔に保つ商品です。
ホースに虫が入らないようにすることで、臭いの原因となる虫の死骸が溜まってしまうことの防止になります。
また、ポコポコとエアコンの音が気になることも防いでくれるでしょう。
エアコンの音が気になったり、臭いの予防法を考えている人におすすめ。

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クリーニング業者に依頼する

エアコンの内部は構造が複雑で、自己流で隅々まで掃除しようとするとトラブルや故障、さらなる悪臭の原因になることも。
市販のエアコン洗浄液は養生などの手間が掛かる上、残った洗浄液によるサビの発生、誤った使用法で火災につながる恐れもあります。
エアコン内部の掃除はクリーニング業者に依頼するのが安全です。

注意が必要なエアコン消臭対策

最後にエアコンの消臭対策の注意点を紹介。
自己流の使い方や解釈では効果が得られないこともあるため、メリットとデメリットを確認しましょう。

エアコン用の消臭スプレーを使う

繊維や空間用の消臭スプレーをエアコンに使用するのはNGです。
消臭成分がエアコン内部の部品に付着すると臭いが悪化することも。
エアコン用の消臭スプレーは内部に洗浄剤を吹きかけるタイプが主流ですが、ほとんどのメーカーは使用を推奨していません。

それは部品に残った泡による臭いの悪化、電気系統やファンにかかるとサビや故障につながるなどのデメリットが大きいからです。
また洗浄剤や残った泡がモーターにかかると故障、最悪の場合は発火や火事の危険性も。
取扱説明書をよく読み、自信がない人は業者に依頼するのが安全です。

自動掃除機能付きのエアコンを選ぶ

便利な自動掃除機能付きのエアコンも注目されています。
一般的な自動掃除機能は、フィルターに付着したホコリや汚れをブラシで自動で掃除してくれるというもの。
掃除が不要になるわけではなく、掃除の頻度を減らせる機能として認識しておくのが良いでしょう。

近年はエアコン内部に汚れが付着しにくいようコーティングが施されたもの、熱交換器に付着した汚れを洗浄・排出する自動掃除機能も開発されています。
同じような機能でもメーカーやモデルによって差があり、定期的な手入れが必要な商品もあるため注意が必要です。

まとめ

エアコンの消臭対策を行うためには、原因を特定することが重要です。
今回は室内機のカビ臭やタバコ臭の他、ドレンホースの不具合などエアコンの嫌な臭いの原因を解説しました。
紹介した16度や30度の温度設定で手軽にできる応急処置や、普段から取り組める効果的な消臭法・予防法もぜひ参考にしてください。
安全に行える消臭対策を見つけて、エアコンを快適に使いましょう。


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