炊きたてご飯の美味しさを保存できるおすすめおひつ10選 木製や陶器製、プラスチック製も紹介

おひつ(お櫃)ってどんなもの?
おひつ(お櫃)とは、炊いたご飯を移し入れて保存するためのかぶせ蓋がついた容器のことで、飯櫃(めしびつ)やお鉢(おはち)とも呼びます。 その起源は平安時代と言われており、釜でお米を炊いていた当時は、炊き上がったままにしておくとお米が釜に焦げ付いてしまったため、おひつを使って食卓にご飯を出していました。
保温ジャーや保温機能付き電気炊飯器が登場するまで、長きに渡って人々の暮らしに寄り添ってきたおひつ。 時代の流れと共に便利な道具が発明されると、昔ながらの料亭や旅館などでしか見かけなくなりました。 しかし、器選びや季節感を味わえる「シンプルめし」が流行し、土鍋でご飯を炊く人が急増。 土鍋で炊いた美味しいご飯を美味しいまま保存できるということで、おひつに再び注目が集まっています。
おひつを使うメリット
ここでは、おひつを使うメリットを紹介します。 どうしてご飯が美味しくなるのか、その理由も紹介しているのでぜひチェックしてみましょう。
ご飯が美味しくなる
現在販売されている炊飯器のほとんどは、保温機能が付いているので、ご飯が炊き上がった後もそのまま炊飯器の中で保存している人が多いでしょう。 炊飯器の保温機能を使って保存すると、時間が経っても温かいご飯が食べられて便利。 しかし、温度は温かくてもご飯の水分はどんどん放出されてしまうので、炊き立てに比べるとどうしても乾燥して硬くなってしまいます。
そこで活躍するのがおひつです。 おひつには水分を調整する「調湿機能」があり、ご飯の水分が多ければ吸湿、少なければ放湿をしてくれるため、炊きたてのようなもちもちのご飯を長く保存することができます。 また、湯気に含まれるご飯の旨味を逃がさない役割もあるので、時間が経っても美味しいご飯を食べることができるのです。
節電につながる
炊飯器の保温機能は電気を使いますが、おひつなら電気を使わずに美味しさを保つことができます。 保温機能に使う電力はわずかかもしれませんが、毎日使えばその電気代は高くなります。 そのため、少しでも電気代を押さえたい人にも、おひつはおすすめのアイテムなのです。
電気を使わないおひつは、温かさを保つことができません。 しかし、おひつに移したご飯は冷めても美味しいままなので、電子レンジを活用することで温かいご飯をもう一度食べることができます。
おひつの選び方
おひつはさまざまなものがはんばいされているので、ここでは材質の違いや容量の目安を紹介します。 食卓に並べるならデザインも選ぶうえで大切ですが、まずは基本的な要点を押さえておきましょう。
材質
おひつの材質は、主に木製、陶器製、プラスチック製の3つに分けられます。 それぞれが持つ特徴を見てみましょう。
- 木製
木製のおひつは、耐水性と吸湿性に優れています。 そして、木製の中でもよく使われる材質「さわら」には抗菌作用があるので、少し保存時間が長くても安心してご飯が食べられます。 さらに、そのさわらにはサワラニンと呼ばれるリラックス効果がある成分も含まれているので、良い香りで食欲をそそる美味しいご飯になります。 趣を感じる昔ながらのデザインも人気ポイントです。
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陶器(セラミック)製
陶器のおひつの最大のポイントは、ご飯を入れたまま冷蔵庫で保管でき、食べる前におひつごと電子レンジで温められること。 温め直したご飯でも、炊きたてのように美味しく食べることができます。 木製には劣るものの、陶器製も調湿機能があるのでごはんを美味しく保存できます。 使用後のお手入れが簡単なことも特徴です。
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プラスチック製
プラスチック製のおひつは、陶器製や木製のおひつと比べて価格がリーズナブル。 落としたりぶつけたりしても壊れにくく、軽くてお手入れも簡単なので、初めておひつを使う人におすすめです。 天然素材や焼き物では難しい「炊飯機能」「蒸し機能」が付いた、一つで何役もこなす多機能タイプもあります。
容量
おひつにご飯を移し入れて美味しく保存するには、旨味を含んだ湯気や水分が循環できるよう、炊いたご飯を入れても余裕があるサイズを選びましょう。 普段2合炊きであれば3合のおひつを、3合炊きなら4合のおひつがおすすめです。 ただし、大きすぎると反対にご飯が乾燥しやすくなるので、大きすぎもよくありません。 家族の人数やライフスタイル合わせて、適切なサイズを決めましょう。
ご飯を美味しく保存できるおすすめおひつ10選
それでは、ご飯を美味しく保存できるおすすめおひつ10選を紹介します。 木製・陶器製・プラスチック製それぞれの違いや容量の目安など、おひつ選びのポイントを参考に、自分のライフスタイルに合うものを探してみましょう。
弥生陶園 おひつ 大
職人の手によって一つ一つ丁寧に仕上げられた、セラミック製のおひつ。 持ち運びに便利な取っ手付きで、ご飯を入れたまま冷蔵庫で保存が可能。 さらに、電子レンジで再加熱もできるので、次の日も炊きたてのような美味しいご飯が食べられます。 直火で温めることもできるので、おひつとしての役割以上に活躍しそうです。
- 外形寸法 直径19.5cm 高さ10.4cm
- 重量 1100g
- 材質 耐熱土(釉薬:黒釉)
- 容量 2合
イシガキ産業 ほっこりぐるめ セラミックおひつ 3合
シンプルなデザインのセラミックおひつ。 外側は陶器らしいザラザラとした質感ですが、内側はツルツルとした質感なので、ご飯を移し入れてもくっつきません。 ご飯を美味しい状態でしっかり保存できるのに、3合入れられる陶器製おひつの中ではお手頃価格。 そのため、陶器製おひつを試してみたい人にもおすすめです。
- 外形寸法 幅22.5cm 奥行22.5cm 高さ10.5cm
- 重量 1.9kg
- 材質 陶器
- 容量 3合
- レシピ付き
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わかさま陶芸 魔法のおひつコロリ(大)
全ての製品を職人が手作業で仕上げている「わかさま陶芸」の、日本古来の風合いを感じられる、味わい深い焼き目が印象的な益子焼きのおひつです。 こちらは、焼き締めという表面に釉薬を施さない技法で作られているので、釉薬ありのものに比べて水分量の調節に優れています。 サイズは大、中の2サイズ展開。 温野菜も美味しく作ることができます。
- 外形寸法 直径13cm 高さ11cm
- 材質 陶器
- 容量 3.5合
富仙窯 常滑焼 白角型耐熱セラミックおひつ
愛知県常滑市を中心とした、知多半島内で作られている常滑焼のセラミック製おひつ。 こちらはご飯を炊いたり、蒸し野菜を作ったりすることもできる優れもの。 耐熱性なので、直火でも暖められます。 1.5合用なので、一人暮らしの人や夫婦におすすめ。 つるりとした四角形デザインは、モダンなキッチンによく合いそうです。
- 外形寸法 幅14.5cm 奥行14.5cm 高さ10cm
- 重量 790g
- 材質 耐熱セラミック
- 容量 1.5合
スケーター 真空おひつ ポンプ付き
こちらは、おひつ内を真空状態にしてご飯の酸化と変色を抑えることができる、プラスチック製のおひつ。 木製や陶器製のような調湿機能はありませんが、おひつ内の空気を減らすことで鮮度を保ちます。 付属のスノコを使えば蒸し料理も可能。 食洗機に対応しているのでお手入れも楽にできます。 軽くて丈夫、そしてお手入れもしやすいので、おひつ初心者におすすめです。
- 外形寸法 直径18.1cm 高さ11.9cm
- 重量 395g
- 材質 ポリプロピレン、シリコン樹脂
- 容量 3合
森井 ohitsu“炭器”3合・HERA
工業デザイナー山田耕民がデザインしたプラスチック製おひつ。 日本産竹炭パウダーを配合しているので、通常のプラスチック製より滑らかに遠赤外線を放射。 効率よく電子レンジで温めることができ、ラップを節約することができます。 蓋には赤いしゃもじが付いており、そのまま置いておいてもキッチンインテリアのアクセントになるでしょう。 3合入れられるサイズなので、2人暮らしにおすすめです。
- 外形寸法 幅18.5cm 高さ9.5cm
- 重量 450g
- 材質 ポリプロピレン
- 容量 3合
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カクセー 紀州備長炭入り レンジdeおひつ
電子レンジを使ってご飯が炊けるプラスチック製おひつ。 このおひつで炊飯から保存までできるので、これから一人暮らしをする人や、炊飯器の購入を考えている一人暮らしの人におすすめです。 炊飯には電子レンジの温度調節が必要なので、購入前に口コミなどを確認しておくと良いでしょう。
- 外形寸法 幅20cm 奥行19cm 高さ10.6cm
- 重量 220g
- 材質 ポリプロピレン シリコーンゴム
- 容量 2合
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梅沢木材工芸社 木製おひつ-木曽さわらの特級厚口のせびつ 3合
熟練の職人が一つ一つカンナで仕上げた木製おひつ。 使用した木材は、耐水性・耐久性に優れる「木曽さわらの赤身枡目材」に厳選しています。 一般的な他社製品の木製おひつより約1.5倍の厚さにすることで、丈夫で長持ち。 丁寧にお手入れをすれば、長く愛用することができるでしょう。 本格的な木製おひつを探している人におすすめです。
- 外形寸法 直径18cm 高さ13cm(蓋除く)
- 材質 木曽さわら
- 容量 3合
めいじ屋 おひつ 18(3.5合用)
天日の下で3~10日乾燥させた、カビや害虫に負けない国産さわら材を使用した木製おひつ。 木材の中でも殺菌・抗菌効果が高いさわら材は、国産を使っているので安心してご飯を保存できます。 こちらのおひつで保存すると、炊飯器に入れっぱなしにしたご飯の蒸れ臭さもなく、ほんのり木の香りがする美味しいご飯が食べられると口コミで好評。 3.5合のご飯が入れられるので、普段はご飯を3合炊くという家庭におすすめです。
- 外形寸法 直径18cm 高さ13cm
- 材質 国産さわら材 銅タガ
- 容量 3.5合
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栗久 曲げわっぱ おひつ 3合浅型
秋田県大館市にある曲げわっぱの老舗「栗久」の木製おひつです。 伝統工芸士が国産秋田杉を曲げて作った、杉の上品な香りと保温効果を持つ最高級品。 内底隅に丸みをつけることにより、ご飯が詰まりにくく、洗いやすく、乾きが早いのが特徴です。 桜の皮を留め具として使用した天然素材だけで作られたデザインは、さすが伝統工芸品と言えるでしょう。 本物を求める人におすすめのおひつです。
- 外形寸法 幅22.8cm 高さ9.6cm
- 重さ 464g
- 材質 秋田杉
- 容量 3合
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まとめ
いかがでしたか? おひつは、昔ながらの木製だけでなく、陶器製やプラスチック製など、現代のライフスタイルに合うものがたくさん登場しています。 ぜひこの記事を参考に、日本人の主食であるお米をもっと美味しく食べられるおひつを取り入れて、お米本来の味を楽しんでみてください。